【Jw_cad 外部変形】
1点指示をして作図(2)
前回の続きで、線以外の図形を作図する事を考えてみます。バッチファイルは前回と同じく「1点指示・メモ帳起動.bat」をそのまま使います。
まずは円の作図を行ってみます。
「ci」
円データ
書式:ci x y r
x,y:中心座標
r:半径
Jw_cad を起動し、「メニュー→その他→外部変形」→「1点指示・メモ帳起動.bat」を選択・実行します。
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し
「1点指示・メモ帳起動.bat」を指定
「配置点を指示して下さい。(L)free (R)Read」
(画面上部に表示されます)
コマンドプロンプト画面が表示されてメモ帳が起動されます。冒頭の「hq」を消し、作図する内容を記述します。指示した位置を中心として半径5000mmの円を作図してみます。
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 40422.358346095 -24581.1638591118 40422.358346095 -24581.1638591118
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 3.5 3.5 0 2
cn"$<MS ゴシック>
#
ci 0 0 5000
メモ帳を終了&上書き保存し、Jw_cad に戻って作図が行われている事を確認して下さい。
次に円弧の作図を行ってみます。
「ci」
弧・楕円データ
書式:ci x y r sa ea h ka
x,y:中心座標
r:半径
sa:開始角度[°]
ea:終了角度[°]
h:偏平率
ka:傾き角度[°]
説明には「軸角」とありますが、図面を作図する際の「軸角」と混乱するといけないですし、Jw_cad データ構造の円弧データにあるように「傾き角度」と書いておきます。偏平率は通常の円の場合は「1」で縦長の楕円の場合は「1」より大きい数値、横長の楕円の場合は「1」より小さい正の数値、となります。
上記と同様に操作し、配置点は円の中心点を拾い、
ci 0 0 7000 45 225 1 0
と記述します。すると、開始角度=45°、終了角度=225°の円弧が作図されます。
横長の楕円を作図します。
上記と同様に操作し、配置点は円の中心点を拾い、
ci 0 0 10000 0 0 0.5 0
と記述します。すると、X軸半径=10000、Y軸半径=10000*0.5=5000、の楕円が作図されます。
縦長の楕円を作図します。
上記と同様に操作し、配置点は円の中心点を拾い、
lc3
ci 0 0 5000 0 0 2 0
と記述します。すると、線色3で、X軸半径=5000、Y軸半径=5000*2=10000、の楕円が作図されます。
横長の楕円を傾かせて作図します。
上記と同様に操作し、配置点は円の中心点を拾い、
lc4
ci 0 0 20000 0 0 0.5 45
と記述します。すると、線色4で、X軸半径=20000、Y軸半径=20000*0.5=10000、の楕円が45°傾けられて作図されます。
次に文字の作図を行ってみます。
「cn」
文字種
書式:cn○
○:文字種番号 1〜10
書式:cn0 w h d c
任意サイズ文字を指定
※バッチファイルで「REM #jww」指定時に有効
w:文字幅
h:文字高さ
d:文字間隔
c:線色番号
書式:cn"$<フォント名>
※バッチファイルで「REM #jww」指定時に有効
フォント名:MS ゴシック 等
cn"$<〜>/ : 斜体指定
「cc」
文字基準点
書式:cc○
○:基準点モード
0:左下 1:中下 2:右下
3:左中 4:中中 5:右中
6:左上 7:中上 8:右上
「ch」
横文字
書式:ch x1 y1 x2 y2 "文字列
x1,y1:基準点座標
x2,y2:文字作図方向を示す座標
"文字列:作図する文字内容
現在の文字基準点状態を書き出す場合には、バッチファイルで「REM #zc」を指定する必要がありますが、作図する場合には自由に追加しても大丈夫のようです。
上記と同様に操作し、配置点は円の中心点を拾い、
cc4
ch 0 0 10 0 "あいう
と記述します。すると現在の文字種状態で、円の中心点を基準に文字「あいう」が中中合わせで作図されます。
見えないので拡大してみます
上記と同様に操作し、配置点は円弧の開始角度の点を拾い、
cn10
ch 0 0 10 0 "ABC
と記述します。すると文字種10の文字「ABC」が左下基準(既定状態)で作図されます。
上記と同様に操作し、最初の円の1/4点の上側を拾い、
cn0 20 30 2 1
cc1
ch 0 0 10 0 "DEF
と記述します。すると任意サイズの文字「DEF」が作図されます。
次に縦文字を作図してみます。
「cv」
縦文字
書式:cv x1 y1 x2 y2 "文字列
x1,y1:基準点座標
x2,y2:文字作図方向を示す座標
"文字列:作図する文字内容
上記と同様に操作し、最初の円の1/4点の左側を拾い、
cn0 20 20 1 2
cc1
cv 0 0 0 -10 "OPQ
と記述します。すると任意サイズの文字「OPQ」が縦文字で作図されます。文字の作図方向は0°方向だと右方向へ寝た状態になりますので下方向へ立てる必要があります。そのため、(0,-10)としています。基準点モードも、右方向へ寝た状態での指定となりますので注意して下さい。下記の場合「3:左中」ではなく「1:中下」となります。
文字の作図では上記以外に、寸法など用の「寸法値 cs」「半径寸法値 cr」「直径寸法値 co」「角度寸法値 cp」「累寸寸法値 ct」「日影真北データ ck」「日影建物高さデータ cz」「2.5Dデータ c2」があるようですが、他のデータとの関連がありますのでここでは書きません。
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