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いろんなソフト間でデータをやり取りする場合、例えばワープロでは、一太郎とWord間のデータをお互いにやり取りする場合、一太郎→ワードの場合、一太郎に「Word形式で保存」があったり、逆に、ワード→一太郎の場合、ワードに「一太郎形式で保存」があったりしますが、これは、一太郎専用形式、ワード専用形式、での保存であり、内部はバイナリ方式でありエディタ等で見ても全く意味が分からないでしょう。このため、自作プログラムでは通常、テキストファイルを作成する事になります。(Windowsの場合は、比較的簡単に、言語処理系で文字の色や大きさ等を扱えるリッチテキストファイル(RTF)を作成出来る場合もあります)
普通の文書ファイルならば、MS-DOSならば「COPY CON 〜」でも作成出来、一般のエディタ(MS(PC)-DOSのTE、m、ED、EDIT、SEDIT、Windowsのメモ帳、市販のエディタであるMifes、Red、VZ、WZ、等、各種オンラインウェア等)で作成出来、ワープロソフトでも作成出来るテキストファイルを使えば、文字の色や大きさ等は表現出来ませんが、文章をやり取りする事は出来ます。
文字の色や大きさを表現したければ、リッチテキストファイルや、HTMLファイルなどを利用する事も出来るでしょう。
では、表計算ソフトやデータベース・テーブルではどうか、というと、よく利用されるのが、「CSVファイル」です。カンマ付きテキストファイルの事を意味します。このファイルについて簡単にここで説明します。
CSVファイルとは?
カンマ付きテキストファイル、と言っても、通常は、カンマ(,)で区切るのですが、ソフトウェアによっては、空白で区切ったり、タブコード(ASCII CODE=9)で区切る場合もありますので、CSV入力ルーチンを作る場合には若干注意する必要がありますが、出力する場合には、カンマで区切るのが安全です。
CSVファイルは、通常のテキストファイルです。
表の1行、データベースの1レコードを、改行で表現し、
表の各列、データベースの各フィールドを、区切り記号(通常はカンマ)で区切ります。
例:
1 | パソコン | 200000 | 1 | 200000 | CPU:K6-2/400、メモリ64MB、IDE4GB |
2 | ハードディスク | 50000 | 2 | 100000 | 10GB UltraSCSI |
3 | SCSIボード | 29800 | 1 | 29800 | PCI接続用 |
このようなデータは、以下のようなファイル内容になります。
1,"パソコン",200000,1,200000,"CPU:K6-2/400、メモリ64MB、IDE4GB"
2,"ハードディスク",50000,2,100000,"10GB UltraSCSI"
3,"SCSIボード",29800,1,29800,"PCI接続用" |
数値はそのまま記述します。(数値に桁区切りのカンマが入っている場合には、そのカンマは除去するか、文字として記述します。)
文字は、二重引用符で囲みます。
データの間には、空白は入れないようにします。(空白が入っていると正常に入力出来ないソフトがあります。)
文字列の中に二重引用符を付けたい場合には、正常入力出来ないソフトがあるかもしれない、ということを考慮し、単一引用符(')を使うとか、全角文字にしてしまうか、省略するか、のいずれかにするのが安全です。「""」のように2つ連続すると読み込めるソフトもありますが、少数であると思っておく方が良いでしょう。
CADでのCSVファイル利用
・CADソフトによっては、OLE機能で表ソフトを起動するのではなく、表データを扱えるものがあるかもしれません。その場合、表データを保存する際に、CSVデータとして保存されるかもしれません。また、そのようなソフトは、表計算ソフト等から出力されるCSVファイルをそのまま取り込む事が可能でしょう。
・表データが扱えるケースとしては、主に
@簡易データベース・テーブル
A簡易表計算プログラム
が考えられますが、これにより、
@部品集計表
Aパラメトリック(スキーマ)の実現
等の機能が可能となるかもしれません。
・CADデータをCSVファイルに変換
CAD専用データは一般的にバイナリファイルで中身を見て理解するのはほとんど不可能に近いですが、全て又は一部のデータをCSVファイルにする事によって、内容を見たり、表計算ソフトで並び替えや集計等をする事が可能になるでしょう。ありそうなパターンとしては、
@座標値リスト
A文字データ一覧
B属性文字データ一覧
Cブロックデータ一覧
D各要素別データ一覧
等。 |
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