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「CAD作ろ!」ページを書いてから随分経ちました。やや反響もありながら簡易的な形で終了しましたが、もう少し考えてみようかな?という気分になってきました。2D-CAD関連では、Autodesk AutoCAD・AutoCAD LTが相変わらず圧倒的で現在(平成23年)でもバージョンアップが毎年行われているようです。フリーウェア・シェアウェアのほうでは、各ソフトウェアはそれぞれバージョンアップされているとはいえ、日本国内では安定状態のように思えます。
私自身は少し前に GDI+を利用した落書きソフトを作ってみたというだけでドローソフト・CADソフト的な活動は、ちょこちょこと Jw_cad関連ツールを作る程度で、ほとんど何もしていなかったに等しいです。これではどうもいけない。年を経ると共に脳味噌・精神・肉体ともに衰えていきます。そういう訳で、ちょっと、CADについて考えて行こうかなと思っています。
まずは、プログラミング言語処理系ですが、これまで、Delphi4・5・6を利用する事が多かったのですが、文字コードは以前はシフトJISコードが基本でしたが、ワープロソフト等と同様、Unicodeがもう標準でしょう。また、通常販売されているWindowsパソコンは Windows7 が搭載されています。ですので、Delphi6&Windows GDI、というよりは、Delphi2010&Direct2Dで作る事を考えた方が良いのかもしれません。勿論、Direct2Dは Windows95〜Xpでは動作しませんから、旧OS対応用としてWindows GDIでの描画も考えるべきだと思います。しかし、Direct2D では印刷は「?」ですし、WindowsGDIでは画像回転等が出来ません(ドット毎に処理する事は可能ですがかなり遅くなります)。ですのでそれらを補完するのに Windows GDI+も利用できれば、と思います。WindowsGDI+は Windows95では動作しないようですから、Windows98〜対応と考えて作成します。
CADでは、データ交換が重視されますが、例えば DXFファイルでのやり取りをスムーズにしたい場合には、CADのデータ構造を DXF仕様に合わせておけば、かなりやりやすくなります。尤も、DXFファイルの場合には、shxフォントというAutoCAD独自のベクトルフォントファイルがあり、それに似たベクトルフォントを独自に作成するのはかなり大変だろうと想像できます。更に、レイアウト&ビューポートや、クラス・オブジェクト、WCSにECS(OCS)、数の制限がない画層(レイヤ)や線種のシステム等、そして、バージョンアップによってどんどん複雑化していく訳ですが、考えていくと果てしない感があります。
機械関係では余り見聞きしませんが、土木・建築関係では、国土交通省の「SXF」というCADデータ仕様があり、これに対応したCADがかなり出てきています。SXFにもバージョンやレベルというものがありますが、現在では、SXF Ver.3.1(又は3.0)・レベル2、というのがお約束的な標準のようです。CAD側のデータ構造もこれに合わせておけば、SXFでのデータ交換も比較的しやすくなるだろう、と思われます。現実、SXFレベル2に合わせてCADを作り直すという事も行われたりしているようです。
という訳で、最初は SXF仕様を見ながらCADについて考えて行こうかなと思っています。SXF仕様については、http://www.cals-ed.go.jp/index_cadsxf31.htm より入手することが出来ます。
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