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ここでは、線種(ラインスタイル;ラインパターン)と線幅(線の太さ)について、もう少し詳しく述べます。
線種には、実線、点線、破線、一点鎖線、二点鎖線があります。
一点鎖線・二点鎖線の間の点を、線で表現するパターンもありますが、後は、点・線・空白の長さがどれくらいか、又は、点・線・空白の長さの比率が固定で決まっていて、全体のピッチ長さがどれくらいか、を定義します。
つまり、実線以外の線種を指示した線分等は、1本の線を描かせるのではなく、沢山の短い線や点(円・正方形)を描いて行く、という事になります。当然ながら、単純に1本の線を作図するよりも手間が掛かりますので作図速度も遅くなってしまいます。作図速度を上げるには、ある程度の工夫が必要になってくるかもしれません。
また、斜めに傾いた線分等を表現するには、線分の傾き角度を計算し、線種パターンで定義した各長さ分の短い線の位置を計算しながら作図していく事になります。更に、連続線を作図する事を考慮して、線種も連続になるように注意する必要があるでしょう。
次に線幅ですが、Pen.Widthプロパティにドット値で指定しますが、mm-dot変換を掛けて、線幅のデータはmm値で保持するようにします。後に印刷する事も踏まえて、出力先の解像度によって変化してしまうとデータとしてまずいでしょう。また、線幅を太くすると、線端が丸いのが目立ってしまいます。これを避けるには、例えば、線そのものを傾いた長方形として作図する等の対処法がありますが、連続線を作図する際には、線端は丸いままの方が良いでしょう。
ベベル処理やマイタ処理を行いたい場合には、そのためのプログラミングを行わねばなりませんので結構大変になってくるでしょう。(Windows9x系を対応OSから除外し、WindowsAPIのGDIインターフェイスを使ってプログラミングする手法もあります)
また、線幅が太くなると、線種のイメージも異なってきますので注意して下さい。
このまま行くのか、フラットになるよう長方形(実際には斜めにもなるのでポリゴン描画になる)で描くのか、丸線端のまま各パターンの長さを調整して間隔が見えるようにするのか、等、いろいろな手法があると思いますので、いずれかを選択してプログラミングを行って下さい。
それでは、サンプルプログラムです。
【サンプルプログラムのソース】
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