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MS-DOSで行っていたディレクトリの作成やファイルの削除等のような機能は、N88BASIC(86)(MS-DOS版)でも行う事が出来るようになっています。
まずは「DIR」の代わり
◆FILES
ディスクにあるファイルの一覧を表示します。
FILES | カレントドライブ・カレントディレクトリ内のファイルの一覧を表示 |
FILES "C:" | Cドライブのカレントディレクトリ内のファイル一覧表示 |
FILES "DOC" | カレントドライブの「DOC」ディレクトリ内のファイル一覧表示 |
FILES "D:\DATA\A" | Dドライブのディレクトリ「DATA\A」内のファイル一覧表示 |
FILES "*.DAT" | ワイルドカードが使えます |
FILES "文章.TXT" | ファイル「文章.TXT」の情報表示 |
◆MKDIR
ディレクトリの作成を行います。
MKDIR "DATA" | カレントドライブ・カレントディレクトリの下にディレクトリ「DATA」を作成します。 |
MKDIR "D:ABC" | Dドライブのカレントディレクトリの下にディレクトリ「ABC」を作成します。 |
MKDIR "E:\DEF" | Eドライブのルートディレクトリの下にディレクトリ「DEF」を作成します。 |
MKDIR "..\G" | カレントドライブ、カレントディレクトリの親ディレクトリの下にディレクトリ「G」を作成します。 |
◆RMDIR
ディレクトリの削除を行います。
RMDIR "DATA" | カレントドライブ・カレントディレクトリの下のディレクトリ「DATA」を削除します。 |
RMDIR "D:ABC" | Dドライブのカレントディレクトリの下のディレクトリ「ABC」を削除します。 |
RMDIR "E:\DEF" | Eドライブのルートディレクトリの下のディレクトリ「DEF」を削除します。 |
RMDIR "..\G" | カレントドライブ、カレントディレクトリの親ディレクトリの下のディレクトリ「G」を削除します。 |
消そうとしているディレクトリの中にファイルやディレクトリがあると、ディレクトリの削除は出来ません。
◆CHDIR
ディレクトリの移動(カレントディレクトリの変更)を行います。
CHDIR "DATA" | カレントディレクトリをすぐ下のディレクトリ「DATA」に変更します。 |
CHDIR "D:ABC" | Dドライブのカレントディレクトリを、すぐ下のディレクトリ「ABC」に変更します。 |
CHDIR "E:\DEF" | Eドライブのカレントディレクトリをルートディレクトリの下のディレクトリ「DEF」に変更します。 |
CHDIR ".." | カレントディレクトリを親ディレクトリ(すぐ上のディレクトリ)に変更します。 |
CHDIR "..\G" | カレントディレクトリの親ディレクトリの下のディレクトリ「G」にディレクトリ変更します。 |
◆KILL
ファイルの削除を行います。
KILL "文章.TXT" | カレントドライブ・カレントディレクトリの中のファイル「文章.TXT」を削除します。 |
ワイルドカードは使えません。ディレクトリそのものの削除やディレクトリごと削除、という事も出来ません。
◆NAME
ファイル名の変更を行います。
「NAME ABC.TXT AS DEF.TXT」とすると、ファイル「ABC.TXT」のファイル名を「DEF.TXT」に変更します。
◆DSKF
ディスクの空き容量(バイト数)を取得します。
◆ATTR$
ファイルの属性を取得します。
Cドライブにあるファイル「文章.TXT」の属性文字を取得します。
" "(半角空白2文字):属性は与えられていません。
" P":書き込み禁止の属性が与えられています。
"E ":Pオプション付きで保存(プロテクト・セーブ)されたプログラムファイルです。
プロテクト・セーブはSAVEする際、「SAVE "ファイル名",P」として保存する手法で、プログラムを勝手に修正されないようにする為の保存方法です。特殊な解除方法を行わない限り、プログラムリストを見る事は出来ません。
◆SET
ファイルに書き込み禁止属性の設定・解除を行います。
SET "C:文章.TXT","P" | Cドライブにあるファイル「文章.TXT」に書き込み禁止を与えます。 |
SET "C:文章.TXT","" | Cドライブにあるファイル「文章.TXT」の書き込み禁止の属性を解除します。 |
なお、ファイルのコピーを行う命令というのはありません。どうしてもファイルのコピーを行いたい場合は、シーケンシャルファイルの読み込み・作成を行う方法があります。また、チャイルドプロセス機能を利用してMS-DOSのコマンドライン処理からCOPY命令を動かす、という事も出来ますが、大きめのメモリを使いますし画面制御をきちんとしないと画面が乱れる場合もありますので注意が必要です。
また、「FILES」の結果をプリンタに印字したい場合には、「LFILES」を利用します。使い方は「FILES」と同じです。
同様に、プログラムリストをプリンタに印字する「LLIST」命令、画面イメージをプリンタにハードコピーする「COPY」命令、PRINTと同様のプリンタ印字命令「LPRINT」、「LPRINT USING」、があります。
COPY 1 | テキスト画面のみ印刷 |
COPY 2 | グラフィック画面のみ印刷 |
COPY 3 | テキスト画面とグラフィック画面を合成して印刷 |
現在のプリンタのヘッド位置を得るには「LPOS」関数を利用出来ます。
A=LPOS(0) | 変数Aに現在のヘッド位置(水平位置)を入れます。引数には何を入れても同じです。 |
なお、もっと細かくプリンタを制御したい場合には、各プリンタのマニュアルを読んで、それに則ってプリンタに制御コードを送る必要があります。プリンタ制御記述用コードは、プリンタによって異なります。ドットプリンタ(シリアルプリンタ)では、NEC PC-PRシリーズ、NEC NMシリーズ、EPSON ESC/Pシリーズ、等、ページプリンタ(レーザープリンタ)では、EPSON ESC/Page、Canon LIPS、プロッタエミュレート(HP-GLエミュレート)等。更に、各機種毎に使用出来る制御コードの種類や数値の範囲、などなど、仕様が異なっており、いろんなプリンタで印刷したければ、それに合わせて対応するプログラミングを行う必要があります。
例えば、以前のMS-DOS版ワープロソフトでは、プリンタの対応機種一覧が記述されていて、使用するプリンタを選択するようになっていましたが、細かくやろうとすると、それと同様の処理を行うようにせねばなりません。 |
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