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●NEC PC-9800/MS-DOS 5.0A-H
BUFFERS=30
FILES=30
LASTDRIVE=Z
SHELL=A:\COMMAND.COM A:\ /E:1024 /P
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /P=256 /UMB
DEVICEHIGH=A:\DOS\PRINT.SYS /U
DEVICE=A:\DOS\SMARTDRV.SYS 4096
DEVICEHIGH=A:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICE=A:\DOS\NECAIK1.DRV
DEVICE=A:\DOS\NECAIK2.DRV /R A:NECAI.SYS
DOS=HIGH,UMB |
「BUFFERS」:ディスクバッファの数を設定
「FILES」:ファイルハンドルによる方法でオープン出来るファイルの数を設定
「LASTDRIVE」:アクセス可能な最大のドライブ数を設定
「SHELL」:指定したファイルをコマンドプロセッサ(シェル)として実行
「DEVICE」:デバイスドライバの組み込み
「DEVICEHIGH」:デバイスドライバをUMBメモリに組み込み
「DOS」:UMBの使用を規定する、及びシステムをHMAに組み込む |
ディスクバッファを30に設定
同時オープン可能ファイル数を30に設定
最大ドライブをZ(A〜Zの26個を利用可)に設定
コマンドプロセッサをドライブAのCOMMAND.COMを利用。環境エリアを1024バイトにする。
デバイスドライバ HIMEM.SYS(XMSメモリ)を利用可能にする。
デバイスドライバ EMM386.EXE(仮想8086モード用拡張メモリマネージャ)を利用可能にする。4MB(256ページ)をEMSメモリとして使い、UMBを利用可能にする。(DOS=UMBの指定が必要なので後述されている)
デバイスドライバ PRINT.SYS(プリンタ)を利用可能にする。/Uの指定により、外字を印字出来るようにする。
デバイスドライバ SMARTDRV.SYS(ディスクキャッシュ)を利用可能にする。標準キャッシュサイズを4096KBにする。XMS領域に設定される。
デバイスドライバ KKCFUNC.SYS(かな漢字フロントエンドプロセッサ)・NECAIK1.DRV・NECAIK2.DRV(日本語入力用フロントエンドプロセッサ)を利用可能にする。この3つのドライバは1セットとして指定する。辞書としてドライブAのNECAI.SYSを利用する。 |
■RAMDISK
本体メモリの一部やオプションの拡張メモリを、通常のディスク装置のように扱う仕組み。ドライブ名が割り当てられるので、通常コマンドでファイルをコピーしたりソフトを入れて実行したりする事が出来ます。
■ディスクキャッシュ
固定ディスク内の情報を直接やり取りするのではなく、間にメモリ(キャッシュ)を仲介して、固定ディスクの動作回数を減らす事により高速アクセスをしよう、という仕組みです。
■XMS(eXtended Memory Specification)
CPUの持つ「保護仮想アドレスモード」を使用して、拡張メモリを管理・利用出来るようにします。80286以上のCPUで利用出来ます。
■EMS(Expanded Memory Specification)
8086/V30/80286のCPUではハードウェア方式、80386以上のCPUではプロテクトメモリ方式+CPUの「仮想8086モード」を使用して、拡張メモリを管理・利用出来るようにします。
メインメモリ内に「ページフレーム」と呼ぶ16KB単位のメモリブロックを設定し、拡張メモリの内容をページフレームに割り当てて、あたかも覗き窓のように扱ってメモリアクセスします。
■HMA(High Memory Area)
拡張メモリの最初の約64KBの領域。HIMEM.SYSを登録すると使用出来るようになります。「DOS=HIGH」とするとMS-DOS自身のメモリ常駐部分の一部を格納出来るので、その分、メインメモリの利用出来る領域を増やす事が出来ます。
■UMB(Upper memory Block)
システム領域(システムやデバイス等が利用する専用領域で通常は利用出来ない)内に設けられる約128KBの領域。HIMEM.SYSとEMM386.EXEを登録すると使用出来るようになります。CONFIG.SYSで「DEVICE=」の代わりに「DEVICEHIGH=」を使ったり、「DOS=UMB」を指定しておけば、常駐プログラムを「LOADHIGH」コマンドでUMB領域に格納出来るようになります。その分、メインメモリの利用出来る領域を増やす事が出来ます。
参考:NEC「MS-DOS 5.0Aユーザーズリファレンスマニュアル」 |
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