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米AT&T社・ベル研究所で1969年に開発されたOS。DEC社のミニコンPDP-7で開発されたものですが、現在はパソコンでも使えるマルチユーザー・マルチタスク・ネットワーク対応出来るOSです。
UNIXは、マルチユーザー対応のため、システム全てを管理するスーパーユーザーと、一般ユーザーを区別して運用する事になっており、コンピュータの電源を入れた後、ログイン、つまり、誰がコンピュータを利用するのかを指定します。スーパーユーザーは、ログイン名をrootとしてアクセスし、一般ユーザーは、スーパーユーザーに決めてもらったログイン名でアクセスします。ログイン名の入力の後、パスワードの入力を行います。
コンピュータを使った後は、ログアウトを行います。「logout」と入力します。電源を切る前にシャットダウンを行います。
ファイルには、通常ファイル、ディレクトリファイル(ファイルを管理するためのファイル)、特殊ファイル(周辺装置のファイル)、があります。ディレクトリとは、ファイルを分類別にまとめるための仕組みで、以下のような木構造(ツリー構造)にする事が出来ます。
<document> ------ 文書ファイル
└─ <test> --- テスト用の文書ファイル
<picture> ------- 絵のファイル
├─ <work> --- 作業用画像ファイル
├─ <cap> ---- キャプチャした画像ファイル
└─ <hp> ----- ホームページ用画像ファイル
├─ <icon> ---- アイコン用画像ファイル
├─ <photo> --- 写真用画像ファイル
└─ <btn> ----- ボタン用画像ファイル
カレントディレクトリ
現在、作業しているディレクトリの事です。
「.」で指定する事が出来ます。
親ディレクトリ
カレントディレクトリの、すぐ上のディレクトリの事です。
「..」で指定する事が出来ます。
ルートディレクトリ
一番上のディレクトリの事です。
先頭の「/」で指定する事が出来ます。
ホームディレクトリ
ユーザーがログインした時の最初のディレクトリの事です。
「~」で指定する事が出来ます。
パス
ファイルやディレクトリの位置を示す方法の事です。
パスの区切文字は「/」を使い、
「/picture/hp/btn/home.gif」のように記述します。
通常ファイル
プログラムやデータ(文書データ、表データ、図データ等)がディスクに保存されている状態の事を指します。ファイルには、ディレクトリファイル名と同様、任意の名前を付ける事が出来ます。
英文字の大文字・小文字は区別されます(MS-DOS/Windowsでは区別されませんので注意が必要です)。全角文字(日本語や特殊記号文字等)を使う事も出来ますが、日本語システムを組み込む必要がありますので通常は利用されません。CP/MやMS-DOSのような8.3形式よりも長い文字を使う事が出来、「拡張子」という概念は基本的にありませんが、「.rpm」や「.tar」のように拡張子のように使われる場合もあります。ファイル名の先頭に「.」が付いているファイルは、各種プログラムの環境設定等が記述される不可視属性ファイルとして扱われる事が多いです。
ワイルドカード
ファイル一覧等を見たい時に、ワイルドカード(どんな文字でもok)を使う事が出来ます。「?」は、任意の1文字、「*」は、その位置以降にある任意の文字、になります。また、大括弧([,])を使って、指定範囲の任意文字を指定する事も出来ます。
例:ls -lF a* :aから始まる全てのファイルを表示
ls -lF A?C :「ABC」「AbC」「A_C」等
のようなファイルだけを表示
ls -lF a[a-n]c :「aac」「abc」・・・「anc」
のようなファイルだけを表示
ログイン/ログアウト
最初に電源を入れた時、これからコンピュータでUNIXを使いますよ、って時に、ログインを行います。
と表示されますので、ログイン名(スーパーユーザーは root)を入力し、次に、
と表示されますので、パスワードを入力します。正常にログイン出来たら、プロンプト(%や#)が表示され、コマンドが実行出来る状態になります。
コンピュータを使うのをやめる時には、ログアウトを行います。「logout」と入力します。
Linux等では「exit」と入力する事も出来ます。Linuxを使っている場合、コンピュータを終了する時には、シャットダウンを行います。「shutdown -h now」と入力します。
あるユーザー名でログインしている途中、別のユーザー名で再ログインしたい場合には、「su -l ユーザー名」と入力する事も出来ます。 |
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OSとは?
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