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CADで作図を行う際、ある点から○○mm離れた場所を指定したい、という場合があります。例えば、用紙の端から10mm離して、とか、ある線の端点から20mm離して、等。こういった場合は、一般的に、オフセット値の指定を行います。オフセット値を指定すると、マウスで指定した点から、X方向へ○○mm、Y方向へ○○mm、離れた場所を指定するという事が出来ます。
私が昔作ったDOS版のCAD(らしきソフト)では、マウスでの座標指定時に、ESCキーを押すとマウスでの基準点座標指定の後、X方向距離入力、Y方向距離入力、を行うようにしていました。このように、マウス指定時に、何かのキーを押す等をしたらオフセット値入力になる、という マウス指定→オフセット値入力 の場合と、他のCADでは、オフセット値を予め入力しておくというものもありました。つまり、オフセット値入力→マウス指定 という場合です。どちらが良くてどちらが悪いというのはありません。慣れの問題もあります。
ここでは、座標入力の時と同様、画面右側にオフセット値入力欄を用意しておき、マウス指定をする前に入れておく事にします。また、マウス指定をした後は、オフセット値入力欄をクリアする(0にする)ようにしておきます。
オフセット値入力は、座標値入力と同様に、以下の設定状態に依存するようにプログラミングを行います。
・相対座標系の
座標軸 (XY/YX)
傾き角度
作図単位
・グリッドの
用紙寸法 か 実寸法 か
(入力した寸法値が用紙寸法(レイヤ尺度に依存しない値)
又は実寸法(尺度によって画面表示・印刷状態が変化する)
のどちらで入力するかを指定)
用紙寸法時には「用dx」「用dy」、実寸法時には「実dx」「実dy」と表示するようにしておきます。また、作図単位を表示することにします。なお、作図単位に「in/ft/yd/rd/ch/fur/mi」及び「毛/厘/分/寸/尺/丈/間/町/里」を指定した場合には、必ず、「5ft 1in」や「6尺 3寸」のように、数値の後に単位を入力して下さい。単位を入力しないと「0」入力となります。数値入力欄では、Enterキーを押すと次の欄に移動するようにしておきます。
なお、数値入力欄で、[←][→][↑][↓]キーは使えません。このキーを押すと、画面移動を行うようにプログラミングしてあるからです。
それではここまでのプログラムです。
【サンプルプログラムのソース】
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