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一般のアプリケーションには、必ずといっていい程、画面の上の方に「メニュー」があります。メニューの中にいろんな機能(コマンド)を配置し、マウスでその項目を指定する事によって、様々な機能を実行する事が出来るようになっています。
では、前節のプログラムにメニューを付けてみましょう。
コンポーネントパレットの[Standard]ページ内にある[MainMenu]をフォームに配置します。そしてそのアイコンをダブルクリックする事によってメニューを作成する事が出来ます。
まずは、「ファイル」メニューを作ってみます。
オブジェクトインスペクタで「<名前無し> TMenuItem」状態の中で、Captionプロパティに「ファイル(&F)」と入力します。すると、「ファイル(F)」と描かれたメニューがフォームに出来ます。
この(F)(「&F」と入力する)は、マウスでなくとも、キーボードで[ALT]+[F]と押す事でメニュー選択を行えるようにします。
次に、「ファイル」メニュー内のサブメニューを作ります。
画面「Form1.MainMenu1」内で、空いている項目にマウスを合わせ、Captionを指定し、必要あらばNameで作業し易い名前にします。他にもいろいろプロパティはありますが、自由にいろいろ触ってみるのも良いかもしれません。
なお、メニューの項目を分けるセパレートバー(--------)は、Captionに「-」を入れます。また、メニューを選んで直ぐに別の画面が出るような機能の場合には、通常、「開く(&O)...」のように、最後に「...」を書いておきます。
取りあえず、メニューを付けただけのプログラムです。
【ソース・プログラム】
フォームに貼り付けたメニューをクリックすると、メニューをクリック(選択)した時のイベントのコード入力となります。メニューのプロパティを変更する時や、既に存在するイベントに割り当てる場合には、画面「Form1.MainMenu1」を出した状態でオブジェクトインスペクタを操作します。
メニューにイベントを指定して、いろいろな機能を動かせるようにしてみます。
【ソース・プログラム】
なお、通常操作できる画像ファイルはWindowsビットマップファイル(BMPファイル)だけです。WMFファイルやEMFファイルは通常、読み込みしか出来ません。また、WMF/EMFファイルをBMPファイルとして書き込む場合には、一旦、ビットマップイメージにコピーをしてから、という手法を取らねばなりません。(このサンプルでは、そのような処理はしていませんのでエラーが出て正常に行う事は出来ません)
さて、それではツールバーを作ってみましょう。ここでは、以前からあるパターンを押さえておきます。
1)パネル(TPanel)とスピードボタン(TSpeedButton)を利用
既にこれまでに作っているように、[Standard]内の[Panel]を置き、その上に、[Additional]内の[SpeedButton]を置きます。これは文字の代わりに画像を付ける事が出来るボタンで、ビットマップファイル(BMPファイル)を作成しておいて、Glyphプロパティで直接指示します。ボタンと決定的に違うのは、"ボタンを押したまま状態"を表現出来る事です。
2)ツールバー(TToolBar)とイメージリスト(TImageList)
1)と同様、画像を用意しますが、ビットマップファイル(BMPファイル)の他、アイコンファイル(ICOファイル)も利用出来ます。そして、イメージリスト([Win32]内にある[ImageList])を配置し、その絵をダブルクリックして、それらの画像を[追加]で登録します。最初の画像から0番の絵、1番の絵、2番の絵、、という風に扱う事が出来るようになります。
次に、フォームにツールバー[Win32]内にある[ToolBar])を貼り付け、ツールバーをクリックし、オブジェクトインスペクタでツールバーのImagesプロパティを「ImageList1」(直前に指定したイメージリスト)を指定し、ツールバーを右クリックして、メニューの[ボタン新規作成]を選んで、好きなだけボタンを追加します。すると、ツールバーのボタンが追加されて、その絵がイメージリスト順に割り付けられます(後で、ツールボタンのImageIndexプロパティで自由に変更する事が出来ます)。そして、それらのツールボタンのイベントの「OnClick」イベントを記述するか、既に作成したイベントを割り当てればOKです。
【ソース・プログラム】
3)クールバー(TCoolBar)とイメージリスト(TImageList)
クールバーとは、ツールバーの位置や大きさを変更出来るタイプのもの、という事です。
4)ドッキング機能を使ったツールバー
[Additional]内にある[ControlBar]を利用します。まずはこれを配置して、Alignプロパティを[alTop]にして画面上に配置し、BevelKindプロパティを[bkNone]にして、AutoSizeプロパティを[True]にします。このControlBarの上に ToolBarを配置し、ToolBarの EdgeBordersプロパティ内を全て[False]にし、DragKindプロパティを「dkDock」にし、DragModeプロパティを[dmAutomatic]にします。その後は2)と同じ作業をすればOKです。
【ソース・プログラム】
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