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前節でのラバーバンドは、
始点クリック→（ラバーバンド表示）→終点クリック
という手法でプログラミングしましたが、ソフトによっては
始点でマウス押す→（ドラッグ操作）→終点でマウスを離す
という手法もあり、ドラッグ操作の時にラバーバンド表示を行いたい場合もあります。
この場合は、
旧：マウス・クリックで始点指示
終点指示をするまで、マウス移動時にラバーバンドを表示
２回目のマウス・クリックで終点指示
ラバーバンドを消す
正規の２点指示線を描画
というプログラミングを
新：マウス・クリックで始点指示
マウスボタンを押している間だけ、ラバーバンドを表示
マウスボタンを離すと終点指示
ラバーバンドを消す
正規の２点指示線を描画
というプログラミングに書き換えます。
それでは前述のプログラムを書き換えてみます。
マウスを離した時、というのは、OnMouseUpで行うのでも良いですし、OnMouseMove内でやっても構いません。以下は OnMouseMove内で行っています。自分で作る時は、自分のやりやすい方で組んで下さい。
【ソース・プログラム】
ついでに、現在、どのコマンドを選択したのかをステータスバーに表示させてみました。ステータスバーを簡単に使いたい場合には、ステータスバーの「SimplePanel」プロパティを「True」にして、「SimpleText」プロパティに表示したい文字を入れると、その文字を表示させる事が出来ます。
クリックタイプのＣＡＤを作るのか、ドラッグタイプのＣＡＤを作るのか、状況や操作に依存して混在させるのかは、自由に決めて作れば良いです。但し、機能に応じて操作方法がころころ変化すると、使う側も混乱しますので、ちゃんと統一しておくのが良いでしょう。
さて、線分のラバーバンドを考えてきましたが、勿論、四角いラバーバンドや円（楕円）のラバーバンドも同様にして描画させる事が出来ます。
四角コマンド、楕円コマンド、のボタンを作って、四角や楕円の描画も出来るようにしてみます。
【ソース・プログラム】
今回は、２枠あるステータスバーを付けてみます。１枠目にはコマンド名、２枠目には、コマンドメッセージ、を表示させるようにしてみます。複数枠のあるステータスバーを作りたい場合には、「SimplePanel」は「False」のままにしておき、ステータスバー上で右クリックメニュー「パネルの設定」をして、枠を追加していけば、複数の枠を付ける事が出来ます。１つ目の枠に文字を表示するには、「StatusBar1.Panels[0].Text := '○○○';」のようにプログラミングします。
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