|
範囲選択ではなく、１要素データをクリックして選択したい場合があります。例えば、線をクリックして情報を読み取り、その線に対して平行線を作図したり、直交線を作図したり、分割点を作図したり。その線の角度を読み取って図形を回転させたりしたいかもしれません（Jw_cad では線角度取得出来ますが）。
１要素選択をするバッチファイル指定については、以前記述した１点指示の機能を拡張した機能が利用出来ます。#1〜#99による１点指示の際、線・円・文字の選択が同時に出来ます。
「REM #1ln＊＊＊」
〜
「REM #99ln＊＊＊」 |
指示点の指定 ＆ 線データの選択
＊＊＊：表示メッセージ |
「REM #1ci＊＊＊」
〜
「REM #99ci＊＊＊」 |
指示点の指定 ＆ 円データの選択
＊＊＊：表示メッセージ |
「REM #1ch＊＊＊」
〜
「REM #99ch＊＊＊」 |
指示点の指定 ＆ 文字データの選択
＊＊＊：表示メッセージ |
表示メッセージはコントロールバー（条件設定バー）に表示されます。点指示の場合と同様、「REM #99#」のような連続指定も出来ます。
Windowsのメモ帳やテキストエディタ等を利用し、フォルダ「Gapp」内に以下のようなバッチファイルを作成します。
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| 線選択・メモ帳起動.bat |
REM 線選択してメモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #zs
REM #1ln 線を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #e
start /w notepad JWC_TEMP.TXT |
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Jw_cad を起動し、線と円と文字を作図します。
メニュー→その他→外部変形
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し、上記で作成したバッチファイル「線選択・メモ帳起動.bat」を実行します。
「線を指示して下さい。」と表示されます。
線をクリックすると、その線が選択色になってコマンドプロンプト画面が表示されてメモ帳が起動されます。
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hq
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ln -36499.5348837209 29494.5736434109
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ln
-49403.4108527132 35209.1472868217 -27466.8217054264 25992.0930232558 |
|
「hp1ln」で指示した点の座標が取得され、また、「hhp1ln」以下に指示した線データの情報が取得されます。冒頭部の「hq」を消し、「hd」を追加し、「lc2」を「lc1」に変更します。
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hd
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ln -36499.5348837209 29494.5736434109
lg0
ly0
lc1
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ln
-49403.4108527132 35209.1472868217 -27466.8217054264 25992.0930232558 |
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メモ帳を終了＆上書き保存します。Jw_cad に戻ると指示した線の線色が変更されたのが分かると思います。
続けて実行して、円や文字をクリックしても選択出来ない事を確認して下さい。
次に、円選択についてのバッチファイルです。
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| 円選択・メモ帳起動.bat |
REM 円選択してメモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #zs
REM #1ci 円を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #e
start /w notepad JWC_TEMP.TXT |
|
メニュー→その他→外部変形
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し、上記で作成したバッチファイル「円選択・メモ帳起動.bat」を実行します。
「円を指示して下さい。」と表示されます。
円をクリックすると、その円が選択色になってコマンドプロンプト画面が表示されてメモ帳が起動されます。線や文字は選択出来ない事も確認しておいて下さい。
|
hq
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ci -14194.2635658915 33734.4186046512
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ci
ci -11429.1472868217 30600.6201550388 4807.02738591377 |
|
「hp1ci」で指示した点の座標が取得され、また、「hhp1ci」以下に指示した円データの情報が取得されます。冒頭部の「hq」を消し、「hd」を追加し、「lc2」を「lc4」に変更します。半径「4807.02738591377」を「6000」に変更してみます。
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hd
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ci -14194.2635658915 33734.4186046512
lg0
ly0
lc4
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ci
ci -11429.1472868217 30600.6201550388 6000 |
|
メモ帳を終了＆上書き保存します。Jw_cad に戻ると指示した円の線色と半径が変更されたのが分かると思います。
次に、文字選択についてのバッチファイルです。
|
| 文字選択・メモ帳起動.bat |
REM 文字選択してメモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #zs
REM #1ch 文字を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #e
start /w notepad JWC_TEMP.TXT |
|
メニュー→その他→外部変形
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し、上記で作成したバッチファイル「文字選択・メモ帳起動.bat」を実行します。
「文字を指示して下さい。」と表示されます。
文字をクリックすると、その文字が選択色になってコマンドプロンプト画面が表示されてメモ帳が起動されます。線や円は選択出来ない事も確認しておいて下さい。
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hq
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ch -24517.3643410853 8848.37209302326
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
cn0 30 30 3 6
hhp1ch
ch -29310.2325581395 7557.98449612403 16200 0 "あいうえお |
|
「hp1ch」で指示した点の座標が取得され、また、「hhp1ch」以下に指示した文字データの情報が取得されます。冒頭部の「hq」を消し、「hd」を追加し、「cn0 30 30 3 6」（任意サイズ文字）を「cn0 50 50 5 7」に変更します。フォントも「ＭＳ 明朝」に変えてみましょう。
|
hd
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ch -24517.3643410853 8848.37209302326
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ 明朝>
#
cn0 50 50 5 7
hhp1ch
ch -29310.2325581395 7557.98449612403 16200 0 "あいうえお |
|
メモ帳を終了＆上書き保存します。Jw_cad に戻ると指示した文字の大きさと色、フォントが変更されたのが分かると思います。
最後に、線・円・文字選択を順番に行うバッチファイルです。
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| 線円文字選択・メモ帳起動.bat |
REM 線円文字選択してメモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #zs
REM #1ln 線を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #2ci 円を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #3ch 文字を指示して下さい。(L)free (R)Read
REM #e
start /w notepad JWC_TEMP.TXT |
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メニュー→その他→外部変形
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し、上記で作成したバッチファイル「文字選択・メモ帳起動.bat」を実行します。
「線を指示して下さい。」と表示されます。
線をクリックすると、その線が選択色になります。
「円を指示して下さい。」と表示されます。
円をクリックすると、その円が選択色になります。
「文字を指示して下さい。」と表示されます。
文字をクリックすると、その文字が選択色になり、コマンドプロンプト画面が表示されてメモ帳が起動されます。
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hq
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ln -42951.4728682171 21752.2480620155
hp2ci -12166.511627907 19171.4728682171
hp3ch -47006.976744186 9585.73643410853
lg0
ly0
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ln
-51431.1627906977 21936.5891472868 -39633.3333333333 21936.5891472868
hhp2ci
ci -8134.0503875969 15162.0542635659 6110.64457005558 45.76389846093 187.366203893226 1 0
cn5
hhp3ch
ch -49034.7286821705 9401.39534883721 2700 0 "ＡＢＣＤＥ |
|
レイヤを変更してみましょう。冒頭部の「hq」を消し、「hd」を追加し、「ly0」（レイヤ(0)）を「ly2」（レイヤ(2)）に変更します。
|
hd
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hzs 1189 841
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
hp1ln -42951.4728682171 21752.2480620155
hp2ci -12166.511627907 19171.4728682171
hp3ch -47006.976744186 9585.73643410853
lg0
ly2
lc2
lt1
cn0 30 30 3 6
cn"$<ＭＳ ゴシック>
#
hhp1ln
-51431.1627906977 21936.5891472868 -39633.3333333333 21936.5891472868
hhp2ci
ci -8134.0503875969 15162.0542635659 6110.64457005558 45.76389846093 187.366203893226 1 0
cn5
hhp3ch
ch -49034.7286821705 9401.39534883721 2700 0 "ＡＢＣＤＥ |
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メモ帳を終了＆上書き保存します。Jw_cad に戻ると指示した要素データのレイヤが変更されたのが分かると思います。
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