|
【Jw_cad 外部変形】メモ帳でJWC_TEMP.TXTを開く |
次に外部変形アプリとしてメモ帳を実行し、生成される書き出しデータファイル「JWC_TEMP.TXT」を開く事を考えます。
前回の電卓起動と同様、Gappフォルダ内に「メモ帳起動.bat」という名前で保存します。Windowsの「メモ帳」(notepad.exe)もWindowsの「電卓」(calc.exe)と同様に、WindowsフォルダやWindowsのシステムフォルダの中にあり、Windowsの[スタート]メニュー→「ファイル名を指定して実行」から「notepad」と入力するだけで実行出来ます。Windowsのメモ帳やテキストエディタ等で下記のように記述して、Gappフォルダ内に「メモ帳起動.bat」という名前で保存して下さい。
|
REM メモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #e
start notepad JWC_TEMP.TXT |
|
それでは、実行してみましょう。
まずは Jw_cad を起動します。
メニュー→その他→外部変形
「ファイル選択」画面でフォルダ「Gapp」を指定し
「メモ帳起動.bat」を指定
コマンドプロンプト画面がちらっと表示されて
というように Windowsのメモ帳が起動され、Jw_cad画面上では「未実行」と表示されています。しかし今回の場合、メモ帳で何らかの作業を行う事を前提とするならば、メモ帳での作業中は Jw_cad は「未実行」とならずに作業が終了するまで待ってもらって、メモ帳を閉じたら Jw_cad に戻ってもらいたいです。Jw_cad が先に次の処理に移ってしまうと、メモ帳での作業内容が Jw_cad に反映されないからです。こういった場合は、「メモ帳起動.bat」の内容を下記のように書き換えて上書き保存します。
|
REM メモ帳を起動しJWC_TEMP.TXTを開く
REM #jww
REM #cd
REM #e
start /w notepad JWC_TEMP.TXT |
|
startコマンドに引数「/w」を追記すると、起動するプログラムが終了するまで待ってくれる、という事になります。
再度、「メモ帳起動.bat」を指定して外部変形アプリを実行します。
コマンドプロンプト(MS-DOSプロンプト)が表示されたままとなりますが、それについては気にせず、Jw_cadに戻っていない事が分かります。メモ帳を閉じると、コマンドプロンプトが消えて、Jw_cad に戻ります。
それでは、メモ帳に表示される内容について見ていきます。(hccの箇所は全角空白を使っていますが実際は半角空白です)
|
hq
hk 0
hs 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 1
hcw 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hch 2 2.5 3 4 5 6 7 8 9 10
hcd 0 0 0.5 0.5 0.5 1 1 1 1 1
hcc 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
hn 0 0 0 0
lg0
ly0
lc2
lt1
cn4
cn"$<MS ゴシック>
# |
|
内容についての詳細な意味については、雑誌「Jw_cad 徹底解説リファレンス編」や、Jw_cad 標準添付のファイル「JWW_SMPL.BAT」内にも記述されていますが、ざっと書いて行きます。
この文字がファイル「JWC_TEMP.TXT」に残っていると、データファイルの書き換えが行われていない=外部変形アプリが実行されていない、と判断されて Jw_cad に戻った時に「未実行」と表示される仕組みになっているようです。
「hk 0」となっていますので外部変形アプリ実行時の軸角は「0°」になっているという事が分かります。軸角が30°の場合には「hk 30」となります。
各レイヤグループ[0]〜[F]の縮尺の分母値が書き出されます。この場合、[0]〜[E]のレイヤグループの縮尺は 1/100、[F]のレイヤグループの縮尺は 1/1 という事が分かります。
文字種設定の文字種1〜10の各文字幅寸法(図寸)が分かります。
文字種設定の文字種1〜10の各文字高さ寸法(図寸)が分かります。
文字種設定の文字種1〜10の各文字間隔寸法(図寸)が分かります。
文字種設定の文字種1〜10の各文字色番号が分かります。
バッチファイル指定により範囲選択を行った場合、その左下座標値x,y、右上座標値x,y が書き出されます。「hn x1 y1 x2 y2」という書式になります。今回は範囲選択を行っていませんので各値0となっています。
以下の書き出しデータのレイヤグループが書き出されます。「lg0」となっていますので、以下にデータがある場合は、そのデータはレイヤグループ[0]であるという事が分かります。値は16進数、つまり、0〜9、a〜f値となります。
データがない場合は、現在の書込みレイヤグループと考えて良いようです。
以下の書き出しデータのレイヤが書き出されます。「ly0」となっていますので、以下にデータがある場合は、そのデータはレイヤ(0)であるという事が分かります。値は16進数、つまり、0〜9、a〜f値となります。
データがない場合は、現在の書込みレイヤと考えて良いようです。
以下の書き出しデータの線色番号が書き出されます。「lc2」となっていますので、以下にデータがある場合は、そのデータは線色2であるという事が分かります。
データがない場合は、現在の書込み線色と考えて良いようです。
以下の書き出しデータの線種番号が書き出されます。「lt1」となっていますので、以下にデータがある場合は、そのデータは線種1=実線であるという事が分かります。
データがない場合は、現在の書込み線種と考えて良いようです。
以下の書き出しデータの文字データの文字種番号が書き出されます。「cn4」となっていますので、以下に文字データがある場合は、そのデータは文字種4であるという事が分かります。
データがない場合は、現在の文字種番号と考えて良いようです。
#jww指定時、任意サイズ文字となっている場合は
「cn0 3.5 3.5 0 2」(0,幅=3.5,高さ=3.5,間隔=0,色番号=2)
として書き出されます。更に、#jww指定時、文字データの文字フォント名が「cn"$<MS ゴシック>」のように書き出されます。
コメント行は無視される対象です。自分で変更を行う場合には、後で分かりやすくするため注釈を書き込んだりするのに利用出来ます。
それでは取りあえず、外部変形アプリ実行し、メモ帳で冒頭の「hq」行を消して上書保存&終了してみて下さい。すると、Jw_cad に戻った際、これまで表示されていた「未実行」の文字が表示されない事に気付かれる事と思います。
|
|
CAD装置(1)
CAD装置(2)
メディア
AutoCADの
DIESELマクロ
CSV
DXF
PCES
IGES
STEP
数学とCAD
CAD作ろ!
M7
Jw_cad
[BACK]
[NEXT]
|