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DelphiXE3 [FMX]トラックバー(TrackBar) 2013/10/03
 
前頁で[Standard]内の「Expander」(エクスパンダー;展開)について書きましたので次は、同じく[Standard]内の「TrackBar」(トラックバー)です。
   【Delphi2010の記事はこちら】
   【DelphiXE3[VCLアプリケーション]の記事はこちら】
 
 


(ヘルプより)
Max
スライダーの最大位置に相当するこのトラックバーの最大値を示します。
 
Maxプロパティを使用すると、このトラックバーのスライダーが移動できる最大の値を設定することができます。たとえば、Max が 100(デフォルト値)に設定されている場合、スライダーを最大まで移動させると、Value は 100 となります。
Min
スライダーの最小位置に相当するこのトラックバーの最小値を示します。
 
Minプロパティを使用すると、このスクロールバーのスライダーが移動できる最小の値を設定することができます。たとえば、Min が 0(デフォルト値)に設定されている場合、スライダーを最小まで移動させると、Value は 0 となります。
Value
このトラックバーの現在値を示します。
 
Valueを設定または取得することにより、このトラックバーの現在値を指定または取得することができます。実行時に、Value をプログラムまたは UI で設定することができます。この値は、Min および Max で区切られる範囲以内の値となります。
Frequency
スライダーの位置が、各動作毎に進む量を示します。
Frequencyプロパティを使用すると、スライダーが各動作毎に進むステップ数を示します。たとえば、Frequencyを10、Min を 0、Max を 100 に設定すると、このスライダーは、0 から 100 の範囲で、10 ステップしかありません。Value は 10 分割の中で増減します。
 
Frequency は浮動小数点の Single値で、Frequencyを0に設定することにより、このトラックバーを、ステップ単位で0.01 区切りずつ増減させることができます。Frequencyを、任意の整数値(たとえば、1 や 5 など)に設定すると、このトラックバーを、その指定した値で増減させることができます。
ただし、Frequencyを0より大きい任意の値に設定し、その後プログラムで値をValueに設定した場合、値は、Frequencyのもっとも近い倍数に変換される点に注意してください。
たとえば、Frequencyを5に設定し、その後プログラムで Valueを12にすると、実際に Valueに設定される値は10になります。
 
(ヘルプより)
トラック操作が必要なアプリケーションで使用する汎用のトラックバーを表します。
 
TTrackBar は、さまざまな種類のトラック操作に使用できる FireMonkey のスタイル付きトラックバーを表します。たとえば色や音量や明るさといったプロパティの調整に使用すると便利です。スライダをドラッグして特定の位置に移動するか、バー上の位置をクリックすると、Value が変化します。このトラックバーのビューポートを調整するには、ViewportSize プロパティの値を変更します。
 
Max プロパティおよび Min プロパティを使って、トラックバーの上下の範囲を設定します。Orientation プロパティにより、トラックバーを縦に表示するか横に表示するかが決まります。
 
というわけで、下図のように配置してみます。

procedure TForm1.FormShow(Sender: TObject);
begin
 TrackBar1.Max := Panel1.Width ;
 TrackBar2.Max := Panel1.Height ;
 TrackBar1.Value := Label1.Position.X ;
 TrackBar2.Value := Label1.Position.Y ;
end;

procedure TForm1.TrackBar1Change(Sender: TObject);
begin
 Label1.Position.X := TrackBar1.Value ;
end;
 
procedure TForm1.TrackBar2Change(Sender: TObject);
begin
 Label1.Position.Y := TrackBar2.Value ;
end;
 
保存・コンパイル・実行してみます。

 
Frequencyプロパティに「10」を指定していると、10ピクセル毎にカクカクと動くようになります。
 
 
トラックバーも他のコンポーネントと同様、スタイルによって概観は変化します。スタイルブックを追加し、スタイル「Air.Style」を指定した状態です。

保存・コンパイル・実行を行います。

 
 
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