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BASIC
BASIC言語は、8bitパソコン(当時は「マイコン」と呼んでいた)のROM内に搭載され、パソコンを起動すると利用出来るようになっていたため普及しました。
※SHARP製パソコンを除く。SHARP製パソコンは「クリーン設計」と呼ばれる,言語システムをロードしてプログラムを利用するシステムを採用していた。
※NEC PC-9821シリーズの新しい機種には、BASIC-ROMが搭載されていません。このため、DiskBASICも実行する事が出来なくなっています。
 
BASIC言語は、そのパソコンの機能に依存しており、パソコンのメーカー・機種によって千差万別でした。例えば、NEC PC-8001では「N-BASIC」、PC-6001では「N60-BASIC」、PC-8801では「N88-BASIC」、のように同じ系統の言語であるにも関わらず、機能は異なっています。しかし、基本は同じである事も多いですのでそんなに悩む事は無かった・・・かもしれません。
 
当時は、「ポケットコンピュータ」というのも流行していました。関数電卓にアルファベットのキーが付いているという感じですが、このポケットコンピュータにもBASIC言語が搭載されており、私は大学の授業で電卓代わりに良く利用していたものです。
 
◆ROMとRAM
ROMもRAMも、メモリです。ROM=Read Only Memory;つまり読み込み専用メモリの事です。メモリの中身はパソコンメーカーで書き込みされていて、ユーザーが書き換え出来ないようになっています。BASIC言語の機能等が入っています。RAM=Random Access Memory;読み書き可能なメモリの事です。プログラムやデータは、このRAMのどこかに格納されます。しかし、パソコンの電源を切ると消えてしまいます。ですので大事なプログラムやデータは、カセットテープ(※当時)やフロッピーディスク(FD)に保存しておかねばなりません。昔はFDは高価でした。あと、特殊なメモリとして、VRAM(Video RAM)というのがあります。これは、ここのメモリにデータを書き込むと、それがそのまま、文字や絵としてディスプレイ上に表示されるという特殊なメモリです。通常のRAMの一部としてVRAMがあるパソコン、VRAMは通常のRAMとは別になっているパソコン、があります。
 
◆ROM-BASICとDiskBASIC
NEC PC-6001/PC-8001/PC-8801/PC-9801のようなパソコンのROMには、最初からBASIC言語システムが格納されており、電源を入れるとそのBASICシステムが起動されます。これを、ROM-BASICと呼んでいます。当時は、プログラムやデータは、パソコンに接続したカセットレコーダーを使って、カセットテープ(普通のAudio TAPE)に記録していました。しかし、カセットテープは劣化し易く、速度も遅く、容量も少ないため、これに変わる外部記憶装置として、フロッピーディスク装置が登場しました。(フロッピーディスクの発明者は、あの、Dr.中松氏です。最初は日本のメーカーに持ち込んだそうですが、ほとんど拒否されまくり、海外へ持って行って成功しました。)
そうなると、BASICにもフロッピーディスクを扱える機能が必要になってきます。ROM-BASICは既にキチキチ状態だったためか、どうにかして拡張せねばなりません。そこで登場したのが、Disk-BASICです。Disk-BASICでPCを起動し、フロッピーディスクを制御する機能をRAMに入れて、残りの部分にプログラムやデータを入れてもらうようにしましょう、という感じになっています。BASICシステムのメイン部分はこれまで通り、ROM-BASICを利用しています。(なお、PC-6001では、ROM-RAMカートリッジ、拡張ユニット、拡張BASICを購入する必要がありました。そういう特殊なパソコンもありました。)
※NEC PC-9821シリーズの新しい機種には、BASIC-ROMが搭載されていません。このため、DiskBASICも実行する事が出来なくなっています。
 
◆OSの登場
パソコンとは異なるオフィスコンピュータ(略してオフコン)やそれ以上の高価なコンピュータでは、既に「UNIX」等のようなOSが利用されていましたが、8ビットパソコンのような家庭用コンピュータでも、OSを利用して、種々様々な言語を利用したい、という需要が高まっていました。そこで登場したのが、CP/Mです。8ビットパソコンのCPU・Z80用のOSです。PC-8801mk2〜や、元々6809・CPUのFM-8/7にZ80ボードを付けた状態のもので動作しました。Z80・CPUの「All RAM mode」という状態で利用し、CP/Mが専有する領域も小さい為、そこに言語システムをロードし、プログラムをロードして使えるようになります。そういう状態で、マクロアセンブラやFORTRAN、COBOL、C言語のような様々な言語を利用出来ました。(なお、CP/M上で動くBASIC言語というのは私は知りません...)
時代が、8bitから16bitへと移行し、NEC PC-9801シリーズが全盛時代になると、CP/Mの8086・CPU版である「CP/M86」は、あるにはあったのですがほとんど使われませんでした。その代わりに登場するのが、「MS-DOS」です。最初のバージョン1は、まるでCP/Mそのもの、という感じだったそうですが、Ver2.11辺りでブレイクし、Ver3で普及します。
勿論、NEC PC-9801にも、ROM-BASIC、DiskBASICはありますし、最初はそれしか無かったので、それを利用する以外に無かったのですが、MS-DOSで利用する方が何かと便利になって行きましたので、ROM-BASICもDiskBASICも、使われなくなりました。というのも、MS-DOS上で動作するBASICが出来たからです。
 
◆N88日本語BASIC(86)(MS-DOS版)(DOS-BASIC)
NECから、MS-DOS上で動作するBASIC言語システムが開発・販売されました。パソコンのROM-BASICは一切使わず、全てソフトで動きます。だからと言って、遅い、という訳でもなく、互換性もあり(多少の違いはあるにしても)、DiskBASICのプログラムをDOS-BASICに変換するコンバータソフトもMS-DOSに付属されましたので、DOS-BASICを有効活用する人がどんどん増えて行きました。また、このN88BASIC(86)(MS-DOS版)以外にも「BASIC/98」「QuickBASIC」「MS-BASIC」のような別のシステムが登場し、利用者は、いろいろ使えるようになってきました。
 
◆インタープリタとコンパイラ
昔のパソコンのROMに格納されていたBASIC言語システム(ROM-BASIC)は、プログラムを1文ずつ、パソコンの分かる言葉(機械語)に変換しながら実行していきます。そのため、プログラムを途中で止めてチェック(デバッグ)するのが比較的容易です。その反面、常にシステムが動いているために実行速度が遅いというデメリットがあります。このシステムを、インタープリタといいます。
それに対して、プログラムを一括して機械語に変換して実行速度を速くしようとするシステムが、コンパイラです。反面、デバッグ作業は少し難しくなります。
BASICといえば、インタープリタが多いですが、勿論、コンパイラ型のBASICシステムもあります。
 
◆N88日本語BASIC(86)(MS-DOS版)コンパイラ
通常のBASICプログラムは、N88BASIC.EXEを実行し、インタープリタ環境で動作させますが、ソースプログラムが見えてしまいますので、ソースプログラムを隠したい場合、また、BASICプログラムを配布したい場合に、このコンパイラが利用されました。N88BASIC.EXEを一緒に配布すると著作権の問題が発生するからです。が、このコンパイラで生成した実行型プログラムは、N88BASIC.LIBというランタイム・ライブラリ(実行するのに必要なシステム)を必要とし、実行速度もさほど速くなる訳でもなく、このN88BASIC.LIBというファイルも配布する事が明確に認められていなかった為、誰も使わなくなっていきました。
 
◆BASIC/98
KOZU SYSTEM(現・電脳組)製のBASICインタプリタ/コンパイラ。コンパイラによって生成された実行型ファイルは再配布可能。ソースプログラム編集中に色分けされたり、N88BASIC(86)と互換性があったり、配列変数にEMSを利用出来るようになったりと、独自性のある面白いシステムでした。Windows版もありますが、こちらはインタープリタのみです。
 
◆QuickBASIC
専用のプログラム開発環境でインタープリタ風にデバッグ出来るコンパイラ型BASICシステム。但し、NEC PC-98XL・XL2・RL・H98・PC-9821A98ハイレゾボードのハイレゾリューションモードには、対応していません。
 
◆MS-BASIC
Microsoft製のコンパイラ型構造化BASICシステム。価格がやや高めだったのと、ここまでやるのならC言語を使うーって事で、ほとんど普及していないと思われます。
 
◆Visual BASIC
Windows3.1時代になって、C言語以外によるプログラム開発環境の需要が高まっていた時に登場。Microsoft製の専用プログラム開発環境を持つコンパイラ型BASICシステム。プログラム配布は可能ですが、実行するには、ランタイムライブラリが必要です。これは後続バージョンになっても同様です。
 
◆F-BASIC
富士通製BASIC。昔なら、FM-8/FM-7/FM-77で動作するインタプリタ型BASICの事を指したけれども、最近では Windows版が出ており、N88BASIC(86)互換のモードとGUIな独自のモードを持つコンパイラ型BASICの事を指します。
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