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Delphi2010　リボンコンポーネント(5)　2010/11/20

　
前回までリボンコンポーネント [Ribbon Controls]内のリボン(TRibbon)について見ていますが、今回も前回の続きです。リボン Ribbon1にタブ・グループを追加するところまで見ました。
　
[Ribbon Controls]内には他にもコンポーネントがありますので少し見てみます。まずは、リボンコンボボックス RibbonComboBox です。コンボボックスなのですが、リボンに適したコンボボックスとの事です。＜構造＞にてリボングループを選択した状態で、リボンコンボボックスをダブルクリックして配置します。

↓

取り合えず、保存・コンパイル（再構築）・実行してみます。ラベル Label1 は少し邪魔なので LeftプロパティとTopプロパティの値を変更して上に移動しています。

リボンコンボボックスは、リボングループの中にのみ配置できます。

リボンコンボボックス	通常のコンボボックス

　
次に、リボンスピンエディット RibbonSpinEdit です。スピンエディットなのですが、リボンに適したスピンエディットとの事です。＜構造＞にてリボングループを選択した状態で、リボンスピンエディットをダブルクリックして配置します。

↓

保存・コンパイル（再構築）・実行してみます。

リボンスピンエディットは、リボングループの中にのみ配置できます。

リボンスピンエディット	[Samples]スピンエディット

　
その他、ScreenTipsManager、ScreenTipsPopup というコンポーネントがあるようです。ヘルプの概略説明では、下記のように記述されています。

ScreenTips.TScreenTipsManager	TScreenTipsManager は、マウスポインタをコントロールの上に置いたときに表示される画面ヒントのマネージャを実装したものです。
ScreenTips.TScreenTipsPopup	TScreenTipsPopup は、マウスポインタをコントロールの上に置いたときに表示されるポップアップヒントを実装したものです。

　
リボン Ribbon コンポーネントには、ScreenTipsプロパティがあって参照できるようなのですが、ヘルプにも記載がありませんし、利用方法がよく分かりません。アクションに対して画面ヒントを作成する、というところまでは分かるのですが…。インターネット上で検索をすれば解説サイトなど見つかるかもしれませんのでそちらを参考にされてください。
　
これでリボンコンポーネントの話はおしまいです。リボン関連を作業していると、リボングループ内に配置したコンポーネントの名前が勝手に表示されて、表示しない方法や別の文字内容に変える方法がよく分からなかったり、グループ内から消したはずのコンポーネントの名前だけがゴーストのように残ったままになったり、保存やコンパイルをしようとするとDelphi2010のエラーが出たり、色々と挙動がよく分からない事がありました。また、

4.6 リボンコントロールの制限事項
VCLのリボンコントロール機能の使用、複写、変更または配布を行うには、Microsoft for the Officeユーザーインターフェイスの使用許諾契約に同意する必要があります。お客様は、Officeユーザーインターフェイスの権利を弊社から得ることはありません。そのため、弊社から得たOfficeユーザーインターフェイスを使用するアプリケーションを、Microsoftからの使用権を得ずに配布してはなりません。Microsoftから使用権を得るには、http://msdn.microsoft.com/officeuiから要求することができます。

ともあります。インターフェイスとしては面白いと思うのですが扱いにくいので、おそらくは今後も使う事は無いと思います。
　

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