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Delphi2010 スピードボタン(SpeedButton) 2010/08/30 |
前回は[Additional]内の「BitBtn」(ビットボタン)について見ましたので、今回は同じく[Additional]内の「SpeedButton」(スピードボタン)について見てみます。スピードボタンは Delphi6 にもあります。
スピードボタン(SpeedButton)は古くはパネル(Panel)と組み合わせてツールボタン用のコンポーネントとして利用されていたと思います。今現在ツールボタンはおそらくツールバー(ToolBar)コンポーネント等を利用されていると思われますが・・・。
このスピードボタンも前述のビットボタン同様、ボタン上に画像を乗せることが出来るようになっていますが、基本的にボタンに文字は表示させないもの、という意識があるように思われますが、Captionプロパティはちゃんと存在し、それを指定する事によって文字を表示させる事は出来ます。
ボタンの上に画像を乗せるには、ビットボタンと同様、<オブジェクトインスペクタ>にて、Glyphプロパティを指定する事になります。
それでは、スピードボタンが、普通のボタンやビットボタンとどこが違うのかという決定的な差は、フォーカスを持たない、というところでしょう。フォーカスを持ちませんので、TABキー(矢印キー)での選択&ボタン押し、というような事は出来ませんが、前述したアクションリストのような事に利用する事は出来ます。
スピードボタンを3つ用意して・・・
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Actionプロパティでアクションをそれぞれ指定します
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↓
保存・コンパイル(再構築)・実行をします
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ボタンやビットボタンとは異なり
ボタンが正常に機能するのが分かります
(※アクセラレータキーは効きません)
また、ボタンを複数配置した場合には、GroupIndexプロパティを全て同じ数値、例えば「1」と指定し、どれか1つのDownプロパティを「True」する事によって、スピードボタンをラジオボタンのように扱うことが出来ます。
Windows2000/Xp等では、スピードボタンの Downプロパティが Trueの場合は、その字のごとく、ボタンが下に押されたような状態(凹んだような状態)に見えますが、WindowsVista/7でのAero使用時はこのようにボタンが青くなったりするようですね。
今現在どんな機能モードで実行中か、というような事が表現できます。どのボタンを押しているのかは、 Downプロパティが Trueか Falseかで判定します。AllowAllUpプロパティを Trueにすると、全てオフ状態(Downプロパティが全てFalse状態)つまり、何の機能モードも選択していない状態、という事を行うことが出来ます。デフォルトは Falseとなっています。
また、ボタンをフラット形態として見せる事も出来ます。Flatプロパティを Trueにします。
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↓
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スピードボタンには、ビットボタンにある KindプロパティやModalResultプロパティというのはありません。
<オブジェクトインスペクタ>をざっと見た感じでは、特に、注目するような目新しいような内容は無さそうです。
スピードボタンは、フォーカスを持たないという点で、ボタンやビットボタンと明らかに違いますので、どちらを使うのかは用途を明確にした上で決めるのが良いと思います。
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