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Delphi2010 ビットボタン(BitBtn) 2010/08/29
 
前回は[Standard]内の「ActionList」(アクションリスト)について見ていきました。これで[Standard]内のコンポーネントについては終了となり、次に[Additional]内のコンポーネントを見ていきます。
 
[Additional]内の最初にあるのは「BitBtn」(ビットボタン)です。これは、ボタン上にビットマップ画像をつける事が出来るボタンですが、Delphi2010では通常のボタンでもイメージリスト経由ですが画像を乗せる事はできるので、さほどのアドバンテージにならなくなったような気はします。ビットボタンは Delphi6 にもあります。

 
配置します。1つ目なので Nameプロパティは「BitBtn1」となり、Captionプロパティも同じく「BitBtn1」となります。

 
ボタン上にビットマップ画像を乗せるには、<オブジェクトインスペクタ>にて、Glyphプロパティを指定する事になります。右端の[…]をクリックします。

[読み込み]ボタンをクリックし、あらかじめ用意しておいたビットマップ画像(〜.bmpファイル)を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

ボタン上に画像が反映されます。画像の大きさはボタンの大きさに合うように作っておく必要があります。

 
Layoutプロパティでビットマップ画像を文字の上下左右どこに配置するのかを指定する事が出来ます。また、ビットマップ画像と文字の間の間隔は Spacingプロパティでドット値で指定する事が出来ます。
blGlyphLeft
blGlyphRight
blGlyphTop
blGlyphBottom
 
また、ビットマップ画像の部分に、標準のボタン画像を指定する事も出来ます。Kindプロパティで指定する事が出来ます。この場合、Glyphプロパティで指定した内容は無視されます。Kindプロパティを指定した直後、CaptionプロパティとModalResultプロパティが自動的に変更されます。
KindボタンCaptionModalResult
bkAbort中止mrAbort
bkAllすべて(&A)mrAll
bkCancelキャンセルmrCancel
bkClose閉じる(&C) mrNone
(mrCloseにならない)
bkHelpヘルプ(&H)mrNone
bkIgnore無視(&I)mrIgnore
bkNoいいえ(&N)mrNo
bkOKOKmrOK
bkRetry再試行(&R)mrRetry
bkYesはい(&Y)mrYes
となり、ModalResultプロパティを修正するとKindプロパティは「bkCustom」となります。指定しない場合も同じく「bkCustom」となります。
 
そのほか、ビットボタンの扱いは、ボタンと同様です。
 
ボタン同様、Actionプロパティでアクションリストを指定する事も出来ます。但し、前述のボタン同様、フォーカスを持ちますので、前述のように思ったように行かない場合もありますので注意して下さい。
 
 
<オブジェクトインスペクタ>をざっと見た感じでは、特に、注目するような目新しいような内容は無さそうです。
 
ボタンを使うのか、ビットボタンを使うのかは、好みの問題だと思います。
画像が必要ない場合は、ボタンを使うのが通例でしょう。
 
 
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