Delphi2010 マスクエディット(MaskEdit)
2010/08/31
「テスト4」の画面が一杯になっていますので、「テスト5」(005フォルダ)でプロジェクトを新規作成しておきます。さて、前回は[Additional]内の「SpeedButton」(スピードボタン)について見ましたので、今回は同じく[Additional]内の「MaskEdit」(マスクエディット)について見てみます。
マスクエディットは Delphi6 にもあります。
マスクエディットは、パスワード入力などのように、文字入力は行いたいのだけれども、画面上にその文字を見せたくない、という場合に利用されます。それでは配置してみます。1つ目なので
Name
プロパティは「MaskEdit1」となります。入力内容はエディットと同じく
Text
プロパティで指定・確認することができ、初期状態は
Name
プロパティと同じ内容の「MaskEdit1」となっています。
<オブジェクトインスペクタ>にて、
PasswordChar
プロパティを例えば「#」にしてみます。
保存・コンパイル(再構築)・実行してみます。すると入力した文字が「#」で表示されるのが分かります。
ただ、[Standard]内のエディットコンポーネントにも、
PasswordChar
プロパティが存在しており、同じようなことが出来るようになっています。遥か昔の Delphi 1.0Jあたりには無かったかもしれません。とすれば機能が異なるため区別化されていたと思いますが、現状では、エディットで出来るのであれば、マスクエディットの使用頻度はゼロに近くなると思われます。
そこで<オブジェクトプロパティ>を見てみると、
Text
プロパティの横に[…]ボタンが出来るのがわかります。
これをクリックすると・・・
と表示されます。
PasswordChar
プロパティや
EditMask
プロパティを指定したら画面上に見えなくなるから、という事からの配慮だと思われます。ただし、
PasswordChar
プロパティを指定しているだけであれば、#0に戻せば分かりますし、デザイン時のデフォルト状態で運用する事もあまり無いと思われますのでその場合はイマイチ不要かもしれません。
このマスクエディットで入力した内容をファイルやレジストリ等に保存する際、そのままの内容で保存してしまうと、それを参照されたら内容がすぐにバレてしまいますので、何らかの方法で暗号化を行う必要があるでしょう。また、その内容を読み込んでプログラムで利用する前に、暗号化を解除出来ないといけません。
例えば「2001年宇宙の旅」に出てくるコンピュータ「HAL」の名前は、大手コンピュータメーカー「IBM」の各文字を1字ずつずらして作ったってのは有名な話ですが、現在はそんな単純な暗号化はすぐにバレてしまいますが、どのような暗号化を行うのかを考えるのも面白いかもしれません。
次に、
EditMask
プロパティでしょうか。右端に[…]ボタンがありますのでそれをクリックします。
↓
入力マスクを指定する事により、入力パターンの制限を行う事が出来るようです。が・・・このマスク文字列の意味や、どういうものがあるのか?がよく分かりませんけれど・・・(これまで使った事がないので何とも書きようが無いですが…)
取り合えずこの
EditMask
プロパティを使うことは、私自身は今後も無いと思いますけれども、利用される方はうまく有効利用してみて下さい。
そのほか、<オブジェクトインスペクタ>をざっと見た感じでは、特に、注目するような目新しいような内容は無さそうです。
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