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平成18年12月27日 購入 |
ソノラマノベルズ「北方の傀儡師 −カナル2434−」
聖刻1092外伝[1] (千葉 暁:著)
光文社「アルスラーン戦記<12> 暗黒神殿」(田中芳樹:著) |
灰谷健次郎さん死去(平成18年11月23日) |
食道がんのため亡くなられたとの事。72歳。 |
角川文庫「ダ・ヴィンチ・コード(上)」
ダウ・ブラウン著 越前敏弥:訳 |
電車で移動する直前に小説がないのに気付いて駅前の本屋で急遽・取りあえず的に買いました。
フランス・パリのルーブル美術館の高名な館長ジャック・ソニエールが「古代の秘密」目当てで"オプス・デイ"の修道僧シラスに館内で殺される。ソニエールは死ぬ間際に孫娘のソフィー・ヌヴーと、ほとんど面識のないはずのロバート・ラングドン宛にメッセージを残す。ラングドンは警察に殺人犯の容疑を掛けられ追われつつもその言葉遊び的な暗号らしきものを解いていく、みたいな感じ、えー、こういうのを「ミステリー」っていうのかな?よくわからんけど、はっきり言って、つまんない。おもろくない。
ドキドキワクワク感は無し。小説でアクション的な効果はほとんど無いし、シチュエーションが何だかなーみたいな感じだし、暗号というのはアルファベットの入れ替えばかりなので工夫が見えない。(中)(上)巻と続くんだけど、ちょっと買う気になりません。私は大抵、買って読み始めると最後まで読もうと思うんですが(唯一の例外は、藤川桂介氏の「宇宙皇子」(37)でダウン 地球滅亡の日まであと13巻で撃沈)、1/3しか読まずに終了するというのは非常に珍しいです。
それから、私は実際に、ダ・ヴィンチの絵(実物)をこの目で、触ろうと思えば(思わないけど)触れる程の状態で見ているので、なんつーか、あの時の衝撃とか感動的なモノとか、ある訳でさ、こういう余り面白くないネタとして使われるってのは、なんかなーって感じ。映画とか騒がれていたけど、騒ぐ程の内容では無いです。どこにでもあるようなふつーの余り面白くない小説って感じ。 |
講談社「薬師寺涼子の怪奇事件簿 霧の訪問者」田中芳樹:著 |
休暇をとって軽井沢の別荘へ向かう主人公達御一行。警察なお仕事についているが、いつもハチャメチャに化物退治のような事をしているので、警察というよりは、まるで冒険者達が気持ちよくバトルを繰り広げるかのようなヒロイックファンタジー的展開だけど、この作品もそんな感じ。ただ、いきなり泉田準ちゃんがケガしてしまうけれど、今回は化物相手ではないのでバランスを取ったのかもしれない。まぁいつも通り軽い調子でお気軽に何も考えず読める展開で、まぁそこそこ楽しかったです。 |
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ HのあとにはIがある?」
(あすか正太:著) |
短編集? 人の意見を聞かないサブキャラども登場でドタバタ・ラブコメ展開だ!って感じで。ストーリー的には、次回以降の展開の伏線が張られているようだけど、取りあえず、まるでチャットのようなブログだなぁ、鈴蘭のブログ。(笑) |
幻冬舎文庫「星宿海への道」 (宮本 輝:著) |
ゼンマイ仕掛け等のおもちゃ屋メーカーで営業マンをしていた男性・瀬戸雅人が、シルクロードの旅の最中、カシュガルで行方不明となる。事件に巻き込まれたのか?そうではなく自ら失踪したらしい。何故? 雅人の義理の弟・紀代志は現地へ向かい、中国の公安当局にボロカスな扱いをされつつも手掛かりになるような事は見つからない。そして、雅人の恋人で結婚する予定だった千春。この2人が主人公の物語。雅人の小さい頃・戦後の苦しい時代の話、雅人が好きだった「星宿海」の話などが語られる。雅人は死んでしまったのか?いや、どこかで生きているに違いない、と思う2人はそれぞれの道を進む。
あとがき解説では、宮本輝作品は「抒情的」で涙をそそる等々書かれているが戦争も戦後の辛い時期も知らない私にとっては、実感もなく、そういったリアリズムもリアルと体では分からないので別段、涙が出る事は無いのだが、雅人の「疎外感」のようなものは私自身の経験でも、分かるような気はする。しかし中国に行って失踪するっていうのは良く分からない。現実逃避でもない。自殺する訳でもない。ちょっとした冒険心って訳でもない。何かを探しに行ったのか?場所が場所だけにそんな感じはしない。子供が生まれると分かっていて、子供に名前をつけ、千春と3人で一緒に生きて行くって決めていて、それが嫌になった訳でもないし何かのトラブルがあった訳でもない。意味不明である。この意味が明解にならないとどうにも消化不良的なのだが〜まぁ宮本輝作品ではこういうのはよくあるパターンとして、ま、そこそこ楽しめたかなって感じ。 |
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ 今すぐ私に愛に恋!」
(あすか正太:著) |
新キャラ・ブロンドの美女・アルミナが登場。「リリスの欠片」を持つ主人公・鼓太郎に接近、自分は前世のリリスと結ばれていた、リリスが復活したことを知って地獄からやってきた、という。で、例によって例のごとく、の展開に。学校が舞台の中心だけあって、今回はクラスメートがちらほらと登場。学園ラブコメって感じのノリに突入。 |
文藝春秋「海辺の扉」(上)(下) (宮本 輝:著) |
主人公は、事故で2歳の息子を死なせてしまった男性・宇野満典。食事中、無理に野菜を食べさせようとして嫌がる息子は転倒。そこにあったモノに頭をぶつけた事による不幸な事故だった。妻の琴美は満典を責め、離婚。仕事も出来なくなり、満典はギリシャへ。しかしまっとうな職につく事も出来ず、知り合った女性エフィーと結婚し居場所を得ようとする。で、満典のマトモでない危ない仕事の絡みで話が進行する。琴美との絡みとか、思ったよりも死なせてしまった子供に魂を奪われているような満典の多少不可解な行動とか、まぁそんなこんなで最後はハッピーエンドな訳だけど、うーん、面白いという感じではなくて、まぁ、幾つか考えさせられる事はあった、って感じ。 |
朝日ソノラマ「ARIEL番外編[2] 家出艦長の里帰り」(笹本祐一:著) |
番外編[1]からの続き。「エリアル」といいながらエリアルも地球の「ち」の字も出てこない、とは著者も後書きで書いてますけど、取りあえず、戦艦オルクスで地球を侵略しに来てたハウザー艦長らが、新鋭電子戦艦ルキフェラスに艦を換え、前巻でその威力を十分に発揮した事を確認後、ハウザーは約10年ぶりに故郷の星へ里帰りする。久しぶりに母親らと顔を合わせ、で、まぁお約束のパターンかなという展開。 |
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ
大好きです、あなただけには伝えたい!」(あすか正太:著) |
敵・ヴィーゴとの戦い・クライマックス。主人公・鼓太郎君は果たして勝てるのか?リリスの力は? 鈴蘭は石化され、ユージェニーも全く歯が立たず、自らの命と引き換えに、最後の手段である悪魔との契約を遂行し最後の力を得る事しか残されていない。ほとんど無敵状態のヴィーゴに対して圧倒的に不利な状態で、果たして? って感じで、いや、なかなか面白かったです。
まだ続編はあるのかなぁ? |
ファミ通文庫
「シャルロット・リーグ3 ワルプルギスの森で」(吉岡 平:著) |
最終回。まぁ、主人公があーなってて、というのは誰でも予想してたことだけど、ラストもまぁ、しょうがないなぁ的なパターンだけど、結局、この殺人の連鎖から、それを仕組んだ人間は結局何がしたかったのだろう?実のところよく分からない。まぁ、人を殺す動機というものが、些細な事だったりするのは現実でもそうなんだけれども、生と死というものについて現代人というのはもっと考えた方がいいのかもしれない、等と思いつつ。 |
平成18年5月26日 購入 |
文藝春秋「約束の冬」(上)(下)(宮本 輝:著) |
ソノラマノベルズ「聖刻1092 聖都[弐]」(千葉 暁:著) |
完全版「聖刻1092シリーズ」の第2巻。以前の「囚われの聖王女」「黒衣の練法師」「雷光の秘操兵」をまとめ、再構成・加筆修正された内容。そういう訳で、フェンとガルン VS 練法師らの戦い!そしていよいよ敵のボス・ダム・ダーラが現れ、その圧倒的な力にフェン達は大ピンチ!「白」VS「黒」の戦いの行方はどうなるのか?はてさて、みたいな。 |
ソノラマノベルズ「聖刻1092 聖都[壱]」(千葉 暁:著) |
「聖刻1092シリーズ」の新書版、以前のものはもう入手出来ないと思いますので興味のある方はこちらをどぞ。挿し絵のデザインは私は以前の方が好きでしたけれども。キャラ絵がややいまいち。まぁ小説なので気にしないですが。ファンタジーRPG風のストーリーだけれども、人間の操作する「操兵」いわばロボットですが、まぁ戦記物っぽくもあり、なかなか燃えます。ストーリーも楽しいです。20年くらい前の作品との事ですが、全く古さは感じないと思います。 |
朝日ソノラマ「小娘オーバードライブ」(2) (笹本祐一:著) |
お気軽小説。1997〜98年の作品の修正+書き下ろしだそうです。「正義の味方」な小石川研究所に中国人・李純麗が接触してきて、悪の組織よろしく水爆により東京壊滅を狙う。日本国政府や財界など?もつるんでいて、そういう人らは事前に連絡を受けていて東京から逃げ出している。壊滅した後の復興政策等により経済を立て直そうという計画。「ゲーム」と言いつつ迫る純麗に、小石川のぼるとその仲間達がそれぞれマイペースで立ち向かう。
結構楽しかったです。作中に出てくる小物類等は、時代に合わせて書き直したとの事ですが〜 |
中央公論社「聖刻群龍伝 龍攘の刻3」(千葉 暁:著) |
我らのガイザス・ドライアーン様は、にっくきデュマシオンめの部下となり下がったバルーザ軍を蹴散らした。そのまま突進する事もなくしばらくして引き返された。デュマシオンの≪連合≫との戦いは当面無さそうで今後のガイザス様の動きには要チェックだ!一方、デュマシオンは新型量産装兵『イカルガ』の開発を進め、エアリアルらに修行を受けていた元小姓・ルチャが帝都で行われる大会に参加しつつ帝都の様子を見てくるという役につく。勿論『イカルガ』の"お披露目"も兼ねての事である。で、ルチャの戦いが描かれる訳だが、、、え?あのルチャが?って感じ。後半では、帝国の内部分裂がいよいよ始まる。(冷男)のサイオンの運命やいかに?一番最初にレースから脱落しそうな感じだが。 |
ソノラマノベルズ「ヴァルハラ・コネクション」(吉岡 平:著) |
「火星の土方歳三」と同じく、主人公がいきなり死んでスタートする物語。「シャルロットリーグ」といい「にんげんはじめました」といい、最近(?)、吉岡平氏の小説では「死」という事がよく触れられて来てる。まぁそれはいいとして。
主人公は、発泡酒メーカーのさえない中年平社員・長沢大輔。商品売り込みのため、イスラム原理主義の世界的に危険な国・ラゼリアへ行き、いきなりテロリストに殺されて、その魂は、"ワルキューレ"に ヴァルハラへと連れていかれる。
いつものように、時事ネタとオタク的ネタ、それに加えて神話ネタがいろいろ織り交ぜられている。イラクで実際にテロリストに殺された若者が居たが、その事を意識しているのだろうが、最近その犯人が云々で新聞に出ているが、作者さんよ、いいのか、それで?ってな感じは少しある。主人公は結局、日本が大義名分として戦争をするための道具的扱いをされるんだが(結局は戦争話にはならないけど)そこまで言って委員会?小説だけどー。最近、神話とかファンタジーとかいう言葉を聞く事が多いし(朝日新聞にもあった)「ワルキューレ」って言葉も何度か聞いたけれどあとがきで「円盤皇女」といきなり出てくる所は、やはり、という感じか。(笑) 後の方で主人公が随分様変わりしたような気もするけれど、でもまぁ、神話ってのを読んでみたいような気にはさせてくれたと思う。ギリシャ神話の薄い文庫本は1冊読んだ事があるけど(^^;)。 |
光文社文庫「森のなかの海」(上)(下) (宮本 輝:著) |
主人公・希美子は、ある日の明け方に突然の地震に見舞われる。家具は倒れ、ガラスは飛び散り、天井は落ちる。あの兵庫県南部地震、所謂、阪神大震災だ。著者の自宅も被災に合われたとの事で生々しく情景が飛び込んでくるかのよう。西中島南方にあった私の事務所も、そこまでではないが、ひどい事になっていた。この主人公は夫とのいさかいで普段とは違う所に寝ていて怪我を免れたとの事だが、私自身、ずっと前日まで事務所で寝ていて、ちょうどあの日、帰宅して自宅で寝たのだった。で、地震発生と同時に飛び起きて今にも倒れてくる巨大な本棚を手で支えていた。周りは小物が飛び散って無茶苦茶になるのを尻目に見ながら。で、グチャグチャになった事務所内部を見て愕然とする訳だが、この小説を読んだ途端にそれらを思い起こして、なかなか読み進める事が出来なかったのだが、それはさておき。この後、希美子は夫の浮気等で男の子2人を連れて離婚。で、何故かどーゆー訳か、ちょっと知り合っただけの女性・毛利カナ江が亡くなる際にその遺産である山と山荘を引き継ぐ事になる。身寄りは無いという事で。いくらなんでもそういう事は有り得ないだろうって展開だが、で、被災した知り合いの3人娘を引き取ったり、彼女らの友人達がやってきたり・・・という訳でワイワイとにぎやかな暮らしになりつつも、この山の森の主人であった毛利カナ江とその周辺のストーリーが語られていく。話はもっと続ける事は出来そうな感じな所で終了。希美子はこんな感じな生活が続くのだろう。恋愛は?子供達は?妹とそのダンナは?両親のようやくの悠々自適生活は?みたいな極々平凡でよくあるネタが続くのだろうという想像をもって終了する訳だが、それにしてもやっぱり、毛利カナ江である。こんな人おらんやろ〜って辺りがフィクションさを目立たせている訳だが、だからこそってのもあるのだろう。 |
芥川賞・直木賞(平成18年01月17日) |
第134回芥川賞
絲山秋子「沖で待つ」
第134回直木賞
東野圭吾「容疑者Xの献身」 |
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