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2次元(2D)の画像ソフトやドローソフト、CADソフトが古くからありますが、3次元(3D)を扱いたいという需要がどんどん高まってきています。3D-CGソフト(プレゼンテーション等で利用)や3D-CADソフト(3次元設計(モデリング)→CAMやCAEへの利用)は既に多くあります。3次元は、X軸・Y軸に加えてZ軸がある、というだけではなく、面(サーフェイス)や固体(ソリッド)を扱えるようになっており、3Dソフトの操作は2Dソフトよりも多少難しく、頭の中で3D空間を意識して3Dモデルを構築する必要があるため、2D→3Dの転換はなかなか難しいものがあるようですが、2Dでは出来なかった事が3Dだと可能になる、という事も多く、そのメリットを感じた方々は3Dにチャレンジされていくようです。
ホームページ上では、GoogleEarthのような3次元的な地図、3DなRPGオンラインゲーム、セカンドライフのようなサイトに人気が集まっています。また、不動産情報でも単なる2Dの間取図ではなく、3D風な360°見渡せるような画像や、間取りを3Dでウォークスルーで眺めていくというサイトも出てきていますし、ホームページでの商品紹介でも、単なる商品画像ではなく、3D商品データ閲覧が可能なサイトというのも出てきています。
このように、ホームページ上で3Dを可能にしましょうという技術を総称して、Web3D といっています。
Web3Dを実現するためには、いくつかの手法があるようです。
・3D-PDF
Adobe Acrobat3D を使用して作成される3Dコンテンツを、Adobe Player8以上で閲覧出来るようにする、というものです。3Dモデルを作成するためのソフトも別途必要です。AutoCAD等、これに対応した3D-CADも多くなりつつあるようです。
・Shockwave3D
Adobe(Macromedia)Director を使用して作成される3Dコンテンツを、Shockwave Playerで再生しましょう、というパターンです。Directorは結構古くからあるプロ向けの動画用オーサリングツールですが、その流れでプロが扱うパターンとしてはあるようですが一般ユーザーは余り使用していないようです。
・Java3D
Java向けに3D機能が拡張されたもの。Javaの流れでよく利用されているようです。
・XAML
.NET Framework 3.0 の技術で利用出来るマークアップ言語で3D機能もあるようです。何冊か本が販売されているのも確認していますがよく利用されているのかどうかは分かりません。
・VRML 1.0
3Dの規格になりました。が、動的な動きは出来ないようです。
・VRML 2.0(VRML97)
VRML 1.0から設計し直された規格です。1.0とは仕様が異なっており、互換性は無いようです。再生には、VRMLビューワー/プラグインが必要です。
・X3D
VRML 2.0をベースに XML的に拡張された規格です。2004年に登場との事で新しい規格ですから、これから話題になるかどうか?ですね。再生には、X3Dビューワー/プラグインが必要です。幾つか試してみましたが、ソフトによって表現出来る・出来ないがあるようですので少し注意が必要かもしれません。Windows用では「Flux Player 2.1」(WindowsXp/Vista用)が無難なように思います(H20/05現在)。このソフトで普通に見る・動かせるように組むのが良いように思います。
Media Machines「Flux Player 2.1」
・その他
3Dソフトメーカー等、各社で開発・販売/公開されています。
以上、様々な手法・パターンがあり、今後、何が主流になるのか・このまま色々なパターンで進むのか、更に新しい技術が登場するのか等はよく分かりません。しかし当面、規格として存在し、VRMLからの正統な流れである「X3D」は結構有望なのではないかな?という感じがしますので、これについて少し考えていきたいと思っています。
X3Dの基本的な3次元図形作図機能としては、
・直方体(Box)
・球(Sphere)
・円柱(Cylinder)
・円錐(Cone)
・文字(Text)
があり、その他、
・面(IndexedFaceSet)
・押し出し(Extrusion)
・格子点(ElevationGrid)
・線(IndexedLineSet)
があります。
当方のソフト「Script!3D Shareware Edition」では、Ver.1.07から、X3D形式での保存に対応しました。このソフトは3次元図形を作図して、基本的にはDXFファイルで出力し、各3次元CAD/CGでデータを利用する、というスタンスを取っています。3D-DXFファイルは、普通の線(LINE)要素と3次元面(3DFACE)要素で出力しているため、全ての3次元図形を線と面に分割しています。そのため、このソフトでのX3D形式保存機能も、線(IndexedLineSet)及び面(IndexedFaceSet)で生成しています。レジストしていない状態では面の表現はカットしていますがエッジを線として保存していますので、ワイヤーフレーム状態では出せるようになっていますので、試してみて頂ければと思います。
Script!3D SE 例
// テスト
#VAR
c1 = 52 ;*線色1
c2 = 60 ;*線色2
c3 = 70 ;*線色3
sr = 100 ;*底面の円の半径[mm]
sz = 100 ;*高さ[mm]
ur = 50 ;*上面の円の半径[mm]
ax = 0 ;*偏心X[mm]
ay = 0 ;*偏心Y[mm]
sz2 = 200 ;*高さ2
sz3 = 100 ;*高さ3
i
#DRAW
LAYER 0
PEN c1
CTUBE i,SetArcSep, sr,sz, ur,ax,ay, 1,0,0
MATRIXL ax,ay,sz
LAYER 1
PEN c2
CYLIND i,SetArcSep,sr,sz2,1,0,0
MATRIXL 0,0,sz2
LAYER 2
PEN c3
CCONE i,SetArcSep,sr,sz3,0,0,1,0 |
ホームページでの公開は、上記のように、通常のハイパーリンクで行う方法と、下記のように埋め込む方法があるようです。
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