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小説 2005
 
SF大賞(平成17年12月8日)
第26回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)
 飛 浩隆(とび・ひろたか)「象られた力」(早川書房)
第7回日本SF新人賞
 タタツシンイチ「マーダー・アイアン −万聖節前夜祭−」
 
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ
 ぜったい言わない、愛してる!」(あすか正太:著)
鼓太郎君とユージェニーは鎖で繋がれてしまい、ドタバタが繰り広げられる。学校にも行けず、祈梨に嘘を付くハメになり、更に、ユージェニーと一緒に居るところを見られてしまってさぁ大変。で、ついにヴィーゴとの戦いが開始される。。。
いやいやなかなか楽しいです。次巻が楽しみですねぇ。
 
朝日ソノラマ「小娘オーバードライブ」(1) (笹本祐一:著)
結構分厚い本で以前書かれた4話+書き下ろし1話で構成。ライトな感じのお気軽ネタ。話の冒頭で漫画な挿絵になってて電車内で読んでいるとちょっとイヤンな感じである。(笑) バイトしないといけない、とか言いつつ、幽霊屋敷と噂されていた研究所が応募した「正義の味方」に大勢の中から何故か選ばれてしまう女子高校生・坂井美帆が主人公。で、レオタードのようなパワード・プロテクターを着用し、悪の組織と戦う事に・・・ならないんだが、その研究所の所長・小石川のぼる、何かと美帆に突っかかってくる金持ちでタカビーで美人でスタイル良いが性格と言動にちょい問題のある綾乃小路麗香、のぼるの腐れ縁的友人な活動家・今和野京志郎が広げるドタバタコメディ。ほとんど悪の会社組織とされてしまった川崎重工。ちなみに知り合いが川崎重工にいるので俺的には心中穏やかで、ある。で、日本電気(NEC)はなんか独自で軍事兵器らしい、パーソナル・コンバット・モジュール「PC9801式特殊装甲機械化兵装」とか作ってて麗香が運用してるし。のぼるの家系はほとんどデタラメだし。ドラえもんというよりはキテレツ的ではあるが。とまぁ、かなりお気軽な小説な訳だけど、まぁ、漫画的なノリで楽しく読んでた。
 
文春文庫「睡蓮の長いまどろみ」(上)(下) (宮本 輝:著)
主人公は測量機器メーカーの営業マン・世良順哉42歳。妻子に内緒でボロアパートの一室を借りて、やや白昼夢的な想像で自慰行為をしてるとゆー少し変な奴。しかしながら通常はごくごく普通のおじさんサラリーマン。休暇で妻とヨーロッパ旅行をした際、イタリアのアッシジという村で森末美雪という60過ぎの女性と会う。彼女の運営する組織についての雑誌のインタビュー記事を読んでたまたま、とか言っているが彼女は生まれて直ぐに別れた生みの母親。偽名を使って会うが相手はすぐに自分の生んだ子だと分かったらしいがそれを伏せて会話をする。42にもなって何故に会いたくなるのだろうか?思春期に会いたい、とか、社会人になったから会いたい、とかなら分からんでもない。まぁ、その年齢になったら怒りや憎しみや哀しさや寂しさの感情も無いだろう。だから冷静に話せるかもしれないというのは分かる。しかしそれならば偽名を使う必要は無い。照れ?気まずさ?別に有名人という訳でもないから、身内でもなければわざわざ会いに行ったりしないだろう。だから最初から、主人公に何らかの"ゆがみ"を感じた。で、世良の会社で、近くの喫茶店の若いウエイトレスが投身自殺する。そこから色々なストーリーが展開する訳だが、何故自殺をしたのか分からない。その後色々な原因の分からない事件等の話が出る。そこで「宿命」ってな話も出るが、俺は基本的に「運命」や「宿命」ってのは嫌いである。巻末の「解説」では「宿命と戦う人間を描く宮本輝」のような文があるが、俺的には余りこの作品が「宿命と戦っている」ようには思えなかった。この「宿命」って言葉と同時に「睡蓮」や「蓮の花」が登場する。花というのは通常、花が咲いて、受粉して、花が枯れ、種が出来る。原因があり結果がある。ところが睡蓮だか蓮だかは、花が咲くと同時に種を持つという。原因と結果が一緒にある。それを「因果倶時」という言葉で表わされ、それはすなわち「宿命」に繋がる。世良は睡蓮を育てようとするが、自分なりに納得出来る程度に身内や「宿命?」等と付き合ってやろうか、のような気分が感じられるが気負い等は感じない。タイトルのように、主人公自身は、まどろんでいるように思える。仕事シーンも余り真面目に仕事してるようには思えないし、普段の感じも、のんびりしてる。それ以上に父親の方がのんびりしてるけれど、その父親も強烈なゆがみを内包している。内面のゆがみと外面の平静さの接点をまどろみによりオブラートする。そのまどろみが晴れてしまった時、人はどのように動くのか? 光が射して晴れるのか、それとも、魔がさして晴れるのか。
 
ファミ通文庫
「シャルロット・リーグ2 月の夜は蝙蝠と翔べ」(吉岡 平:著)
いよいよ学園内でキャラが1人ずつ死んで行き、その犯人を推理する、という授業が行われる。まぁ俺自身、推理物とか読まないからよくわからんが、そのまんまじゃん?って感じで。というかそういう事よりも挿絵のキャラ絵がなんか妙に引っ掛かるなぁと思っていたら、この岸和田ロビンって人、エウレカセブンのキャラ絵をやってるとか?あ、なるほど、だから妙に引っ掛かっていたのかー。納得だ。ちなみに、後半の別ストーリーの方がノリが良いような気がして笑える。
 
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ
 いいからあたしに恋しなさい!」(あすか正太:著)
あすか正太さんといえば、ついつい「アニカラ本」(アニメのカラオケ一覧集)を思い出す(笑)。ニフティのアニメフォーラムな、うーむ懐かしい。そういえば最近カラオケに行っていない。って何の話だ?
主人公は少し気弱な高校1年生・藤井鼓太郎君。祈梨という「彼女」が出来たのはいいが、前作でリリスの封印を解き(解かないと自らの命を失うので)リリスの力を得るのに祈梨といきなり交わる事になった。その反動で、鼓太郎と祈梨はお互いに恥ずかし合ってなかなかうまく行かない。鼓太郎を「主人」と呼ぶ「鈴蘭」も何だか奇妙な性格になりつつあるが、鈴蘭を追って、雷の魔術師・ユージェニーが現れる。ドタバタの後、そして更に・・・
 
光文社「アルスラーン戦記<11> 魔軍襲来」(田中芳樹:著)
10巻を買って読んだのは、今から数えて194冊前。1冊読むのに15日掛かるとして8年前?何せ通勤電車内でしか読まないから。しかし長かったな。なので当然内容は忘れている。他の作品の記憶が被さったりもしてる。かろうじて、中世の戦記物だと思って読んでたものが「魔」とか何とかでファンタジー物だったと分かった時のショック位は覚えてる。(笑) えっと、いよいよザッハーク様の復活ね?配下の物共がわさわさと動き出す。えーい、地上を荒らす人間共を、やーっておしまいなさい!みたいな。つかの間の平和を楽しむ、にっくきアルスラーン。ミスル国で自分の名前を騙る奴を見るヒルメス殿下。ヒルメス殿下らしくなく突然現れた女を信じ、行動を共にしようとしてる。まぁ殿下も精神的には孤独と言えるから同類と見えた相手を少し信じてみたい気分になったのかもしれない。殿下にはもっと仲間が必要だしな。
 
田中芳樹公式サイト
 
ファミ通文庫
「シャルロット・リーグ1 招かれた小鳥」(吉岡 平:著)
主人公は、中学を卒業したが高校には行かずフリーターを始めようと思ってる女子・倉崎すみれ。両親は死んでアパートで1人暮らし。そんな彼女に1通の手紙が届く。「聖星学園」への特待新入生として選出された、との事だ。で、拉致同然にその学園に連れて行かれ、奇妙な学園生活が始まる。という感じでスタートする。途中、ミステリーネタが色々出てくるけれども俺はミステリー作品とか読まないので固有名詞を出されてもよく分からない。「ハリー・ポッター」のネタを出されても読んでないのでよく分からない。でもまぁ、それらは単に単語が出されただけで別に重要ではないから、普通に読み進めていけた。そこそこ楽しかった。今後の展開が楽しみである。
 
朝日ソノラマ文庫
「南軍騎兵大尉ジョン・カーター」(吉岡 平:著)
最初は、ジョン・カーター?何のこっちゃ?とか思ってたけどしばらくして、そういえば前作の「火星の土方歳三」にちらと出て来たキャラの名前だっけ、と思い出す。元ネタは「バローズ」ネタ?読んでないから分からない。で、このストーリーは地球上での、アメリカ南北戦争での話のようなんだけど、乗ってる動物が4本足とか8本足とか、火星上での動物名が頻繁に出たりとかで、地球での話なのか、火星での話なのか、長い間ずっと、どちらなのか分からなかった。火星上でも南北戦争のような事が起きていたのだろう、みたいなノリで読んでいたが、それがどうやら勘違いだと何となく分かったのは、かなり後になってからだった。というのも「愛馬ジュピター」の話をしている時に、p.27で
「そうでなければ、とても八本脚などに鞍なしで手綱なしで跨れるものではない」
とあったので、ジュピター=八本脚、と思い込んでしまったのだ。このように、このジョン・カーターの後日談のように書かれているため、地球上での南北戦争の話なのに、火星の話を何度も持ち出すわ、著者の言葉で現代の話を出すわ、で、結構むちゃくちゃに書かれているから混乱してしまった。そういう訳で、面白い面白くない、という以前に、話がちゃんと見えない部分が多かったので、入り込めなかった。故に、全然面白く無かった。
 
集英社「KLAN\ 反撃編」(白川 晶:著)
李麗汎を失った虎ノ介達だったが、虎ノ介は覚醒してパワーアップに成功。あぁ、ゲストキャラの悲しさよ。で、リンフォード伯爵の動向を調べるため、アリョーシャとルネの兄・ミシェルは日本へ向かう。ルネと虎ノ介と風子は後から合流予定。一方、伯爵は、世界制覇を進めるため、クローン・クラン開発に成功、東京サミットに各国の首脳を集め、各国の有力者をクローン・クラン化し、自分らの配下とする計画を立案・実行へ。さぁ、どうする虎ノ介!?
 
詳伝社文庫「黄金の血脈 人の巻」(半村 良:著)
「黄金郷伝説 慶長太平記<人の巻>」改題
という訳で、復刻版パート3です。これが最終巻。いやぁ、楽しかった。主人公は、鈴波友右衛門。元々漁村に生まれたが村を飛び出し、関ヶ原の戦いで大谷勢の足軽として参加するが大谷勢は全滅、何とか逃げ出した後に牢人となっていたが、ちょっとしたきっかけで森の中で服部半蔵に殺されそうになるが霧隠鹿右衛門(才蔵)に助けられ、大坂の牢籠宿を一夜の宿にしつつ、運び屋として使われるようになる。その組織の1人・猿飛佐助と仲良くなりつつ、仕事を伝達されたりする。そして、名古屋山三郎と出雲のお国の子供・三四郎を会津の蒲生家へ連れて行けという命を受け、友右衛門の旅が始まり、出会いや別れ・様々な知識・経験を通じて、彼の成長が描かれる。
 
詳伝社文庫「黄金の血脈 地の巻」(半村 良:著)
「彷徨える黄金 慶長太平記<地の巻>」改題
という訳で、復刻版パート2です。
そういえば先日、「晴れた空」の復刻版も発売されていました。
 
詳伝社文庫「黄金の血脈 天の巻」(半村 良:著)
「黄金の血脈 慶長太平記<天の巻>」改題
という訳で、復刻版です。買った時には気付かなかったのですが、読み始めた瞬間に、思い出しました。あぁ、これ昔に読んだなぁ、と。まぁいいか、と思っていますけれど。3部作の1つめ。
 
新潮文庫「天の夜曲 流転の海 第四部」(宮本 輝:著)
著者の父親がモデルの主人公・松坂熊吾は妻と九歳の息子を連れ、富山県に向かう機関車「立山一号」に乗る。そしていきなり雪と寒さに悩まされるのだが、当面、富山で生活する事になる。しかし色々あって結局熊吾は大阪へ戻り、新しい仕事を始める事になる。「関西中古車業連合会」。エア・ブローカーに邪魔されつつも細々と堅実な商売をしている中古車売買の会社を集めて1つのグループを作ろうという、というビジネスモデルだ。で、いろんな人々との出会いと別れ、やり取りがある。で、ラストは、信用していた仲間がカネを持ち逃げしてしまい、バクチに使ってしまうのだが、なーーんか、業種は違うけど、現実に、似たような話を聞くなぁ〜所詮、心根の悪い奴ってダメだよな、等と納得してしまう。やはり一緒に仕事をするのなら、会った瞬間に、相手を見抜く目を養うのは必然なのだろう。それと、作中で、自尊心よりも大切なものを持つ、というのがとても重要なのだという。俺にとっては自尊心よりも大切なものは実質無いので(笑)、俺もまだまだだね、って納得。(自爆)
 
集英社文庫「初恋マジカルブリッツ
 はじめていいます、大好きです」(あすか正太:著)
なんで7章→6章→…なのかが分からなかったけれど(時系列を逆にしてストーリーを書いているのかと思ったけどそうじゃないし)、最初はラブコメ路線かと思いきや… 「ピエロ」が襲ってきたっトコと、「お人形さんに着せる服みたいに綺麗な装いをした女の子」ってキャラが出たトコで、今やってるアニメ「ローゼンメイデン」を思い出して、つい展開に重ねてしまったが(笑)、いや、結構ドキドキワクワク感があって、面白かったです。
おっと続巻も出るのか? この著者の小説はなかなかゲット出来ないので、気を付けないとなぁ〜。しかしあとがきの一番ノッケで、ガトーせんでもいいじゃん。(^^;
ちなみに、著者のサイトは、http://asukashota.com/だそうな。
 
電撃文庫「スターシップ・オペレーターズE」(水野良:著)
インカ星系で何とか駆け引きにより1艦VS1艦の正面戦闘に持ち込むのに成功したアマテラスだったが、その双胴型の敵艦・ミュライ(アルテミス側のコードネーム:チョップスティック)は、二隻に分離し、左右からの挟撃ルートを取り、しかも敵艦の3600ミリ・プラズマキャノンの射程距離はアマテラスの主砲より1.5倍長い。アマテラスの勝率は25%以下となってしまい、双方の距離は徐々に短くなっていく。そして、「オペレーション・イージス」が発動される。果たして、アマテラスの運命や如何に!?
 
講談社文庫「ひとたびはポプラに臥す」(1)〜(6)(宮本 輝:著)
氏の中国旅行記。新聞か雑誌かの鳩摩羅什についての紹介記事を見て「いつの日か、鳩摩羅什が歩いた道を自分も歩こう」って思いを20年程経って実現、新聞社の2人、秘書、次男、そして中国人ガイド、とで西安からイスラマバードへ車の旅をする。全6巻のうちの1冊を読み終えた所だけど、中国の良き古き文化、と、サイテーな水と油と、ワイロと汚さと難儀な中国人、っつーイメージが現在拡大中。(笑) ここ数年のうちにすっかり中国嫌いになってしまった俺からすると、まさに火に油を注ぐがごとく、なのだが、しかし何かドタバタ感があって面白い作品。で、更に中国人嫌いに拍車が掛かってゆく。(笑) 砂漠・オアシスにポプラはつきもの、というのはいいとして、1巻では余りポプラと関係無い感じなのにやたらと出てくるのでちょっと強引かな、という気がしないでもない。

読み終わりました。旅行か、いいなぁ。死と隣り合わせの旅、ってのは余りしたくないけど。(苦笑) 出張以外でどこかに行くって事が無いからなぁ。まぁそれはいいとして、いや、結構、面白かったです。が、いろんな人のいろんな作品からの引用部分がかなり多く、それについての話も当然多いので、それがイマイチ。勿論、ストーリーとしての重要なパーツであるのは分かるんだけれど、人の言葉を借りて説明する、みたいな部分はやっぱり、最小限にとどめて欲しい気はする。あと、少し以前の話だけど、引用の件で著者が訴えられてたって新聞記事があったのを思い出した。どの作品の事なのかは分からないが。ネット上でも、掲示板での発言の際等に引用をする場合もあるが、やはり引用には注意が必要であるという意識はある。全文引用してるのを見ると、おいおい・・・と思ってしまうし、引用の量と、自分の意見の量との配分についても気になるもの。そういう訳で、それだったら、写真がそれなりに多いので、もうちょっと写真と文章の絡み部分があっても良かったように思う。著者の言う印象的なシーン、が、ほとんど写真には無い。まぁカメラマンは別人だし、写真があると印象も何もあったもんじゃないんだけど。あ、そうそう、このカメラマン・田中勇人氏の写真集が出ているのなら見てみたいような気はする。(笑)
 
講談社「新機動戦記ガンダムW外伝 〜右手に鎌を左手に君を〜」(皆川ゆか:著)
ガンダムW(ウィング)の外伝。前作のガンダム外伝(THE BLUE DESTINY)が結構面白かったので買ってみた。が、この小説が書かれたのがアニメ放映当時だった事、アニメで表現された個性的なキャラに、ちょっと引っ張られ過ぎたかなぁ?って事、もうちょっと背景的な語りがあった方が良かったなぁって事、ガンダムWを最後に見たのがもう大分前だという事、等が影響して、余り面白く感じられなかったのが残念。タイトルからして、デュオ君が主人公の物語。結局5人出てくるんだけど、しかし、ヒイロが修道女の格好をするってのがなぁ。(笑) 最初リリーナかと思ったけど。(^^;) で、結果的に、ちと何が語りたかったのが分らなかった。例えば、前作の「BLUE DESTINY」がアレな強制的戦闘システムのネタで、「ゼロ」や「モビルドール」や、この小説の中心となるシステムは、同系列なシステムなのだから、もっといろいろなネタや関連性があっても良かったように思う。
 
詳伝社「薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲」(田中芳樹:著)
主人公は、警視庁・刑事部参事官室のノンキャリア泉田準一郎、ヒロイン・警視庁刑事部参事官・薬師寺涼子の部下であるが段々と上司に対してゾンザイな態度が表に出てきつつある。
まだ5月であるにも関わらず新宿御苑の緑が枯葉と化した。玉泉園のホタル見物人達を人食いホタルが襲撃した。東京都知事公舎に大量のネズミが突進した。多くの死傷者が出た。涼子はこれらの事件を1人・コード名「への一番」・の犯行とし、「への一番」を探し求める事になる。
というか、この時点で既に涼子は犯人を特定しており、化物と化した犯人との戦い?になる訳だが、山も谷もなく物語は進み、犯人探しや犯人との対決というよりは、泉田と涼子の漫才のような展開がずっと語られる。うーん、別に面白いとか、ドキドキワクワクとか、何も無かった。
 
朝日ソノラマ「侵略会社の新戦艦」(笹本 祐一:著)
「エリアル」外伝。地球を侵略しに来た、戦艦オルクスのハウザー艦長ら一行の、その後の物語。老朽化したオルクスの代わりの戦艦のお話。うーん、地球側とセイバー様・抜きでは、やはり、魅力が半減してしまう。
 
集英社「KLAN[ 覚醒編」(白川 晶:著)
香港に隠れる日高虎ノ介とその仲間達御一行だが、虎ノ介は原因不明の心臓の痛みでダウン、鍼治療で少しはやわらぐが治る兆候は全く無い。で、よりパワーアップして余裕を取り戻したリンフォード伯爵は、虎ノ介包囲網を固め、部下に攻撃を開始。そして
 
朝日ソノラマ文庫「にんげん はじめました」
        「にんげん ゆめみました」(吉岡 平:著)
主人公はフリーライター・小城陽一。群馬県I市が突然、結界に包み込まれ、街は廃墟と化してしまい、外の世界との行き来が叶わなくなる。陽一は何度も脱出を試みるが不可能。同じように脱出をしようとしている初老のタクシードライバー・佐伯静雄と出会い、一緒に行動する事になる。それを見ている「翼ある者」と「小さき人型」。エリンと呼ばれたその「小さき人型」は、陽一らに接触を開始する。そして人を喰う悪魔の出現。それらと戦うエリンとその仲間の翼ある者。陽一は当然のごとくその戦いの中に巻き込まれて行く事になる。人間達は生き延びる事が出来るのか?この結界から脱出出来るのか?
ストーリーはどんどん悲劇的になっていく訳だけど、最後は、著者自身が「変則ハッピーエンド」と書いてますが、まぁ、バッドエンドが当然ってノリだったので、ん?ハッピーエンドにする必要があるのだろうか?でもそうしないと救いようが無い話だもんなぁ等と思いつつ、面白かったですが、内容が内容だけに。(^^;)
 
講談社文庫「朝の歓び」(上)(下)(宮本 輝:著)
主人公は、江波良介・45歳。妻は半年前に病死、大学1年になる娘と、高校に行きたがらない高校1年になる息子が居る。働き盛りの40代、にも関わらず仕事を辞め、死んだ妻の保険金でしばらくゆっくりする、とか言いつつ、以前不倫していた相手・日出子とヨリを戻そうとし、友人の内海も絡んで、まぁ、よくわからんが、良介と日出子のラブコメがスタートする。敢えてラブストーリーとは書かない。これじゃはっきり言って、ラブコメだ。作者は巻末のあとがきで、人間にとって何が幸福なのかを映したかった、生きる事の歓び、という事を書かれているが、妙なキャラが多いが、このラブコメの中に、いろんな現実感や、生きた台詞のようなものがポツポツと読み手を揺さぶってくる。無論、俺だったらこの主人公が目の前に居たらボロカスに罵ってしまうだろうが(笑)、その極端な特徴付けをされているキャラによってメリハリが付けられているという感じはあるんだが、まぁさほど気にならないのは、そもそも現実自体がかなり異様なので妙な現実との一致点が多いからなのだろう。故に、おかしーだろ、おまえーとかツッコミつつも、妙に現実感があったりして、気軽に読めつつも、それなりに現実を振り返り、現実を考えさせられる作品に思える。
なお、ラブコメであるのでハッピーエンドとかじゃなく、そのままいつまでも続きそうな感じの終わり方である。
 
講談社文庫「花の降る午後」(宮本 輝:著)
主人公は、37歳の甲斐典子。喫茶店の壁に展示販売されていた「白い家」という名の油絵を、病気の夫にせがんで買ってもらう、という所からスタートする。ラガーマンだった夫は33歳という若さで死んでしまい、典子は彼の跡をついで、神戸のフランス料理店「アヴィニョン」の経営者となる。で、彼女自身と「アヴィニョン」を中心としたストーリーが展開する。彼女や「アヴィニョン」とその店員、「白い家」の作者、付けねらってくる輩、などなど、いろいろある訳だけど、最後はハッピーエンド、という訳で、なんか他の作品よりもエッチなシーンが多いなぁと思いつつも(エッチというだけで別にやらしく無い)、その絵ってどんな絵なんだろう?と思いつつも、結構楽しめました。
登場人物が多くて、最初はちょっと混乱してしまい、あのキャラがこうで、あのキャラが、云々と、相関図を書きたくなってしまいました(苦笑)。
 
講談社文庫「ここに地終わり 海始まる」(上)(下)(宮本 輝:著)
主人公は、24歳の天野志穂子。6歳からつい先日まで、結核のため北軽井沢の療養所まで居た彼女だが、彼女に届いた1枚の絵葉書によって突然病状が良い方向へ向かう。手術による肺大部分の摘出の予定になっていたにも関わらず。その奇跡とも言うべき、生きる力を与えてくれた絵葉書とは、ポルトガルのリスボンから送られてきた、ロカ岬の「−ここに地終わり 海始まる−」という、言葉は短いなれど、ほとんどラブレターと言えるその葉書を送った主とは、「サモワール」というアーティストグループの梶井克哉だった。「サモワール」は療養所へ慰安講演に来ていたらしく梶井は志穂子を見初めたらしいが、彼女自身は自分が平凡であるという自覚がある。きっと人違いであろう。しかし彼女に良い変化をもたらし、退院出来るまでになったのは紛れもなくその葉書をおかげであった。そして退院まもなく彼女は東京に出て、梶井を捜しお礼を言おうと決断する。しかし、「サモワール」は解散した事を教えられる。
という感じでスタートするこの作品、主人公が結核だったが完治した、という辺り、なんかいつものパターンって感じはするが、まぁ著者自身が結核を患っていたとの事だから、というのはあるが別に、単なる1つのネタってだけで重要なポイントって訳ではない。(だけど無視出来るポイントではないんだけど)それよりも、完治して、これからの生活が本当の始まりであるって所と、その絵葉書の言葉が重なっているって所にポイントがある。彼女の人生はこれから始まる。勉強、仕事?、恋愛。この小説は、彼女の、人生のプレリュードを描く訳だが、いや、なかなか良かったと思う。
 
ファミ通文庫「神牌演義E 再見!日本」(吉岡平:著)
最終巻。ハッピーエンド、という訳で。
まぁいろいろあったけれど、そのハチャメチャぶりは、結構楽しかったです。カードゲーム・ブームとか(「遊戯王」等)、CCさくら的ネタとか、今時ドラゴンボール?いや、今また最近、コミックやゲームが出ているから、今時といえば今時なのかもしれない。という訳でいつものオタッキーなネタや、所謂、時事ネタ、元々は『封神演義』のネタであるのは当然なんだけれど、これも、漫画やゲーム等でよく取り上げられているし、その辺は、読者に楽しんでもらおうという作者の貪欲さってのは、良い意味でよく効いていると思う。ただ、キャラも多いし、もう少し話を散り張らせて、キャラをもっと深く書き込んでも良かったかもしれない。
 
ゲーム
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