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MacOSX アプリケーション 2015/03/24
 
DelphiXEシリーズでは、Apple社の Mac君を所持している場合、Mac君用のアプリケーションプログラムを作成する事が出来るようになっています。勿論、出来る事・出来ない事、バージョンによる差異、不具合等もあると思われますが、Windows用アプリケーションとして作成していたプログラムを、モード切替してコンパイル(ビルド)しなおすだけで、MacOSX用アプリケーションが出来上がってしまう、という事は、Mac君用アプリを作ってみたいと思っていた利用者にとっては凄くメリットのある事だと思われます。
 
ここでは、MacOSX アプリケーションを作ってみる、という触りのところだけ少し書いてみます。Appストアアプリについては経験がないので分かりませんので記述出来ませんが、ヘルプに説明がありますのでそちらを参考にして下さい。
 
まずは、Mac君とPC氏をLANで接続します。
LAN用のHUBと、LANストレートケーブル2本が最低限必須です(※LANクロスケーブルは使用出来ませんでした。Mac君が認識してくれません)。最近のPC氏にはLANポートがついてますが、無い場合には、LANカードも必要です。10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・カテゴリは統一した方がいいです。

 
Mac君とPC氏のネットワーク設定をします。プロトコルは TCP/IP(v4)を利用し、IPアドレスは自動取得ではなく、自分で指定します。当方では、PC氏のIPアドレスは「192.168.0.1」、Mac君のIPアドレスは「192.168.0.3」、サブネットマスクは双方とも「255.255.255.0」としています。IPアドレスは同じ数値配列でなければ別段何でもいいと思いますが、よくあるパターンの、192.168.〜.〜 という感じにしています。なお、当方ではインターネットに接続出来ない状態ですが、それも含めて、詳細は LAN接続を扱う関連本を参考にされると良いと思います。勿論、ファイル共有を出来るようにしておきます。
 
<PC氏>

[プロパティ]クリック


 
<Mac君>

↓(詳細)クリック

 

↓(オプション)クリック

 
LAN接続できると、Windowsのエクスプローラで Mac君で設定した共有フォルダ(読み/書き可能の指定)にアクセスすることが出来ます。ここでは「share」というフォルダを作成し、共有設定しています。

 
LAN接続できたら、DelphiXE4 をインストールした PC氏のフォルダ内にある「PAServer」のインストーラーを Mac君にコピーし、Mac君でそのインストーラーを実行します。
「C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\11.0\PAServer\RADPAServerXE4.pkg」
(※64bit-Windowsの場合は、
「C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\11.0\PAServer\RADPAServerXE4.pkg」)
PAServerのインストールが完了すると、Mac君の「アプリケーション」(Applications フォルダ)の中に「RAD PAServer XE4」が出来ます。

DelphiXE4 にて、MacOSXアプリケーションを作成し、この PAServerを起動しておいてから、DelphiXE4 からMacOSXアプリケーションを実行・デバッグさせる事が出来るようになります。(※勿論、Mac君に作成されたMacOSXアプリケーションは、ファインダ Finder等から直接実行することは可能です)
 
接続テストを行ってみます。
 
Mac君にて、PAserver を実行します。



パスワードは別段何も指定してませんので
何も入力せず (OK) をクリック


成功、と表示されていればOKです。
アプリケーション作成作業が終わったら、
この画面を閉じても大丈夫です。
 
DelphiXE4 にて、メニュー「ツール」→「オプション」を行い、「環境オプション」内の「接続プロファイル マネージャ」を開き、画面下にある[追加]をクリックします。

プロファイル名を入力して[次へ]をクリックします。
プロファイル名は好きな名前で良いです。


リモートマシンの項目は、Mac君のIPアドレスを指定します。
ポート番号は「64211」のままです。
パスワードは、特別何も指定していなければそのままです。
[接続テスト]をクリックします。


となればOKです。
LAN接続できていなかったり、
Mac君で PAServer を実行していないと失敗します。

[終了]をクリックして、プロファイルを作成します。
プロファイルは、開発環境が変わらない限り1つだけで大丈夫です。
 
これで準備終了です。
 
それでは簡単なアプリケーションを作ってみます。
 
メニュー「ファイル」→「新規作成」→「FireMonkey デスクトップアプリケーション - Delphi」を実行します。

 
「HD FireMonkey アプリケーション」を選択します。



 
ツールパレット「Standard」の中にある「TLabel」を選択し、フォームに Labelコンポーネントを配置して、オブジェクトインスペクタで Text プロパティを「これはテストです!」として、Fontプロパティのサイズを大きくしてみました。フォームの大きさを調整。

 
プロジェクトマネージャで、ビルド構成を「Release」に、ターゲットプラットフォームを「32ビット Windows」にしておきます。
 
「C:¥AFsoft¥DelphiXE4¥test」フォルダの中に「003」というフォルダを作ってその中に入れる事にします。メニュー「ファイル」→「名前を付けて保存」を行い、Unit1.pas を保存します。メニュー「ファイル」→「プロジェクトに名前を付けて保存」を行い、「p003.dproj」として保存します。
保存できたら、コンパイル(ビルド)・実行を行います。

これで Windows 32ビットアプリケーションが作成出来ました。
 
次に、プロジェクトマネージャにて、ターゲットプラットフォームの箇所で右クリックを行い、「プラットフォームの追加」を行います。



「OS X」を選択して [OK]クリックします


「OS X」内の「標準」をダブルクリックします
 
コンパイル(ビルド)・実行を行います。
実行は、Mac君で行われます。PAServer を事前に起動していないと実行できません。

 
実行されましたが何か変です。文字が文字枠オーバーして自動改行(ワードラップ)されて2行になり、上下も文字枠オーバーしている状態ですね。Mac君は PC氏とフォントが異なります。そのため、このような症状が起きる場合もありますし、Windowsアプリで「MS ゴシック」等を使うと、PAServerのターミナル画面上でワーニング表示されたりします。ですので双方でうまく辻褄のあうようにデザイン/コーディングする必要があります。
ここでは、AutoSize プロパティを True にして、Align プロパティを alCenter にしてみます。保存・コンパイル(ビルド)・実行します。

 
あとは、画面をリサイズして大きくすれば、文字全体がちゃんと見れるようになります。
 
作成した Macアプリケーションのプログラムファイルは、
ファインダ(Finder)を開け、
「RADPAServer」〜「scratch-dir」〜「AFsoft-(プロファイル名)」
の中に出来上がっています。
「RADPAServer」〜「scratch-dir」〜「AFsoft-xxxxx」〜「p003」
という感じです。
この「p003」を右クリックして、圧縮を行えば zip ファイルになります。
 
 
ざっと書きましたが、このような感じですね。
一度セットアップしてしまえば、後は、そんなに手間でもありませんので、気軽に Macアプリを作れるのではないかと思います。
 
Mac App Store関連については、ヘルプ等を参考にして下さい。
 
 
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