|
DelphiXE3 [FMX] 破線四角形描画 2014/05/18 |
破線四角形描画(DrawDashRect)は、キャンバス(Canvas)に 特殊な破線の四角形を描画する機能です。 例えば、お絵描きプログラムやCADプログラム等では、選択用の四角形描画などにでも利用出来るかもしれません。
以下、ヘルプより
TCanvas.
DrawDashRect |
procedure DrawDashRect(const ARect: TRectF;
const XRadius, YRadius: Single;
const ACorners: TCorners;
const AOpacity: Single;
const AColor: TAlphaColor); |
(※記載無し) |
[Shapes]内のペイントボックス(PaintBox)を配置し、ClipChildernプロパティを True にしておきます。uses節に「UIConsts」を追記します。
OnPaintイベントハンドラを下記のようにしてみます。
procedure TForm1.PaintBox1Paint(Sender: TObject; Canvas: TCanvas);
begin
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
DrawDashRect(RectF(10,10, 100,100),0,0,AllCorners,1.0,claBlue);
end;
end; |
保存・ビルド(コンパイル)・実行をすると下図のようになります。
点(10,10)から点(100,100)までを対角点とする、透過率 1.0 (完全不透明状態)で、青色の破線四角形を描画します。
下記のように、始点・終点に変数を利用する事も可能です。
procedure TForm1.PaintBox1Paint(Sender: TObject; Canvas: TCanvas);
var
r : TRectF ;
begin
r := TRectF.Create(10,10, 100,100);
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
DrawDashRect(r,0,0,AllCorners,1.0,claBlue);
end;
end; |
など。
破線四角形は、Strokeブラシの状態を無視します。
Stroke.Kind でブラシの種類(色、ビットマップ、グラデーション)、
Stroke.Thickness で線幅、
Stroke.Dash で線種、
Stroke.Cap で線端状態、
Stroke.Join で結合部状態、
を指定しても効果はありません。
例えば下記のようにしても、
procedure TForm1.PaintBox1Paint(Sender: TObject; Canvas: TCanvas);
begin
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
Stroke.Kind := TBrushKind.bkGradient ;
Stroke.Gradient.Color := claRed ;
Stroke.Gradient.Color1 := claYellow ;
Stroke.Thickness := 20 ;
Stroke.Dash := TStrokeDash.sdDash ;
Stroke.Cap := TStrokeCap.scRound ;
Stroke.Join := TStrokeJoin.sjBevel ;
DrawDashRect(RectF(10,10, 140,140),0,0,AllCorners,1.0,claRed);
end;
end; |
ブラシ状態は無視されて、下図のように描画されます。
第2引数 XRadius、第3引数 YRadius は、四角形のコーナーの大きさを指定します。
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
DrawDashRect(RectF(10,10, 140,140),10,20,AllCorners,1.0,claBlue);
end; |
とすると、下図のようになります。
第4引数 ACorners は、どのコーナーに対して コーナー処理を行うのかを指定します。
AllCorners は、TCorners 型の定数で、四角形の 4 つすべての角の集合を定義したものです。
AllCorners は、次の TCorners 値に初期化されます。
[TCorner.crTopLeft, TCorner.crTopRight,
TCorner.crBottomLeft, TCorner.crBottomRight];
AllCorners はコントロールの描画のために使用されます。 |
例えば、上の2つのコーナーのみ処理をしたい場合には、
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
DrawDashRect(RectF(10,10, 140,140),10,20,
[TCorner.crTopLeft, TCorner.crTopRight],1.0,claBlue);
end; |
とすると、下図のようになります。
AllCorners を指定すると、4つ全てのコーナー処理を行います。
第5引数 AOpacity で、透過率を指定する事が出来ます。
0.0(完全透明)〜1.0(完全不透明)の範囲内で指定します。
with Canvas do begin
Clear(claWhite);
Stroke.Thickness := 20 ;
Stroke.Kind := TBrushKind.bkSolid ;
Stroke.Color := claRed ;
DrawRect(RectF(10,10, 100,100),5,5,AllCorners,0.5);
DrawDashRect(RectF(50,50, 140,140),10,20,AllCorners,0.5,claBlue);
end; |
とした場合は、下図のようになります。
第6引数 AColor で色を指定します。
|
|
バッチファイル
BASIC
C言語のお勉強
拡張子な話
DOSプログラム
Delphi
>Dehi入門編
>Delphi2010
>DelphiXE3
▲2014/05/17
2014/05/18
▼2014/05/19
シェアウェア
Script!World
データベース
|