Delphi2010 ページスクローラー(PageScroller)
2010/10/23
前回は[Win32]内の「CoolBar」(クールバー)について見ましたので、今回は同じく[Win32]内の「PageScroller」(ページスクローラー)について見てみます。
ページスクローラは Delphi6 にもあります。
ページスクローラーは、その上にツールバーのように細長いコントロールを配置して左右、又は、上下にスクロール表示させるようにする事が出来るコントロールです。スクロールバーは付きませんが、左右、又は、上下に三角ボタンがついて、それをクリックする事によりスクロールさせる事が出来ます。
それではまず、ページスクローラーを配置してみます。1つ目ですので
Name
プロパティは「PageScroller1」となります。デフォルトで
Align
プロパティは「alNone」になっていますので、「alTop」にします。
これをドラッグして一番上に移動させます。
既に配置してあるツールバーを選択して《編集→切り取り》をして、ページスクローラーを選択した状態で《編集→貼り付け》を行います。ツールバーをページスクローラーの上に配置するわけですね。
この状態で、保存・コンパイル(再構築)・実行を行います。
画面をリサイズして小さくしてみると、ツールバーの右側にページスクローラーの三角ボタンが表示されるのが分かります。
この右端に表示されている三角ボタンをクリックすると、上に配置しているツールバーが右側へスクロールされます。
↓
今度は左側に三角ボタンが表示されます。この左側の三角ボタンをクリックすると、上に配置しているツールバーが左側へスクロールされます。
↓
ちなみに、ページスクローラーには AutoSizeプロパティのようなものはない様子なので、大きさは、配置するもののサイズを見て自分で指定して下さい。例えば上記の場合、ツールバーの高さ
Height
プロパティは「22」ですので、ページスクローラーの
Height
プロパティも「22」にしておきます(
BorderWidth
プロパティで前後左右に境界線(余白部)を付けたい場合はその分もプラスします)。
それでは<オブジェクトインスペクタ>を見ていきます。
Align
プロパティはこれまで同様、いつもの定番・お約束です。画面の4辺/全てにくっつける、或いは、何もしない(alNone)を指定します。デフォルトは「alNone」になります。これを「alLeft」や「alRight」に変更しても、
Orientation
プロパティは自動的には変わりません。
Orientation
プロパティは、水平方向=スクロールするための三角ボタンを左右に付加(soHorizontal)するか、垂直方向=三角ボタンを上下に付加(soVertical)するかを指定します。
ButtonSize
プロパティは、スクロールするための三角ボタンの大きさを指定します。デフォルトの「12」を「24」にしてみると・・・
のように大きくなりました。
AutoScroll
プロパティは、「True」にすると(デフォルトは「False」)スクロールの三角ボタンの上にマウスを移動しただけで自動的にスクロールするようになります。「False」の場合は、クリックしないとスクロールされません。
DockSite
プロパティがある、という事は、これを「True」にして、上に配置するツールバーの
DragKind
プロパティを「dkDock」、
DragMode
プロパティを「dmAutomatic」にすると、ツールバーのフローティング&ドッキングが出来る、という事ですね。
Position
プロパティは、スクロールバー等と同様、スクロール位置を指定・取得出来ます。但し、スクロール用の三角ボタンが表示されていないと出来ない様子です。
OnScroll
イベントは,ページスクローラーがスクロールする直前に発生するとの事です。
という訳で、ページスクローラーの説明はこれくらいにしておきます。
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