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Delphi2010 アップダウン(UpDown) 2010/10/07 |
前回は[Win32]内の「ProgressBar」(プログレスバー)について見ましたので、今回は同じく[Win32]内の「UpDown」(アップダウン)について見てみます。アップダウンは Delphi6 にもあります。
配置する前に、予めエディットを1つ配置しておきます。そのあとに、アップダウンを配置します(この前後関係はどちらでも構いません)。1つ目ですので Nameプロパティは「UpDown1」となります。
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<オブジェクトインスペクタ>にて、アップダウン UpDown1 の Associateプロパティを先に配置した「Edit1」にします。このプロパティは、UpDown1 を関連付けるコントロール=内容変更の対象となるコントロールを指定します。すると、UpDown1 の位置が、その「Edit1」の右横に移動され、「Edit1」の Textプロパティが「0」となります。
この「Edit1」のTextプロパティは、アップダウン UpDown1 の Positionプロパティ値がそのまま表示されます。この状態で、保存・コンパイル(再構築)・実行をして、UpDown1 の上下三角マークをクリックしてみると、UpDown1 の Positionプロパティ値が変更され、それはそのまま、「Edit1」のTextプロパティへ反映されます。
「▲」をクリックすると、数値が1つ増えます。「▼」をクリックすると、数値は1つ減ります。最小は「0」、最大は「100」となっていますが、これは、アップダウン UpDown1 の 最小値は Minプロパティ、最大値は Maxプロパティで指定します。デフォルト値はそれぞれ、Positionプロパティ=「0」、Minプロパティ=「0」、Maxプロパティ=「100」となっています。数値は整数型(Integer)ですので実数値を扱いたい場合は掛け率を決めるという事になります。Min値<Max値となり、Position値はこの範囲内の値となります。
AlignButtonプロパティは、「udLeft」値の場合は対象コントロールの左側に、「udRight」値の場合は対象コントロールの右側に配置されます。デフォルトは「udRight」となっています。
Incrementプロパティは、[▲]クリック([↑]キー)・[▼]クリック([↓]キー)したときの増分を指定します。デフォルトは「1」です。
Orientationプロパティは、アップダウンの向きを示します。「udHorizontal」は水平型、「udVertical」は垂直型、です。デフォルトは「udVertical」です。
Thousandsプロパティは、数値の3桁ごとの区切り(カンマ[,])を挿入するかどうかを指定します。デフォルトは「True」(区切りを挿入する)となっています。
Wrapプロパティは、「True」にすると、[▲]クリック([↑]キー)をして最大値を超えた場合、最小値が入ります。また、[▼]クリック([↓]キー)をして最小値を超えた場合、最大値が入ります。例えば、Min=0、Max=10、の場合、▲をずっとクリックし続けると、0,1,2,…,9,10,0,1,2,… という風になります。
「False」の場合(デフォルト時)、最大値を超えた場合はそのまま最大値に、最小値を超えた場合はそのまま最小値に、なります。0,1,2,…,9,10,のあと、10で止まった状態となります。
なお、このアップダウンで関連付けたからといって、エディットでのキー入力に制限が加えられる、という訳ではありません。Minプロパティ=「0」、Maxプロパティ=「100」と指定していても、Edit1には「1000」や「ABCDE」「あいうえお」のような文字入力を行う事は出来ます。
そのほか<オブジェクトプロパティ>をざっと見た限りでは、特に変わった所もなく、特に記述することも無さそうに思われます。
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