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| 【Jw_cad 外部変形】テスト：座標入力による作図 |
前回、図形を作図するための手続き・関数を作成しましたので、そのうちの一部ですが少しテストプログラムを作成してみます。
Jw_cad で座標入力をしたい、という質問が希にあります。通常は、オフセットを利用するか、又は、座標ファイルを利用する、という手法になります。DOS版のJW_CADでは、多角形作図機能の中で直接的な座標入力があったようですが、Jw_cad には実装されていません。
座標入力はどちらかというと機械系図面を作成する際に多い様子です。また、AutoCAD的なイメージもありますので、ちょっとした遊びで、AutoCADのコマンドライン風の外部変形アプリケーションを作ってみたいと思います。
基本コンセプトとしては、
Jw_cad → 外部変形コマンド
→ いろいろなコマンド入力 → 作図 → 外部変形繰返し実行
→ いろいろなコマンド入力 → 作図 → 外部変形繰返し実行
→ ・・・
という風にします。
バッチファイルで「REM #hr」を指定すると、ずっと繰り返してしまって外部変形アプリケーションが終了出来なくなってしまいますので、プログラム内部から「hr」を生成する事により繰り返しを行い、窓を閉じた時にはそのまま終了させる、という風にします。
なぜ戻って作図して繰り返し実行をしているのかというと、Jw_cad 画面を見ながら、Jw_cad 上での作図を行い目視確認を行う為です。繰り返し実行をしない場合とはつまり、外部変形プログラム内で作図エリアを用意し、外部変形プログラムに様々な作図プログラムを用意せねばならなくなってしまいます。
それは避けたい為に、１つの作図毎に Jw_cad に戻り、繰り返し実行を行うようにしています。
座標入力についてですが、Jw_cad での標準の原点(0,0)は、用紙中央となっています。全体の傾き角度は軸角指定に依存します。AutoCADのUCS風に、原点も移動出来ると良いのですが、バッチファイルで原点指定をするようにすると、１回作図する度に原点指定を行わないといけなくなってしまいますので、それは避けたいと思います。そのため原点は用紙中央固定、となっています。
取りあえず対応コマンドとしては、
・レイヤグループ設定 LAYERGROUP；LG
・レイヤ設定 LAYER；LY
・線色設定 COLOR；LC
・線種設定 LTYPE；LT
・線幅設定 LWIDTH；LW
レイヤグループ設定、及び、レイヤ設定は、Jw_cad の書込みレイヤグループ・書込みレイヤを変更しています。線色設定・線種設定・線幅設定は、プログラム内部に変数を持たせて、作図の際に指定を行うようにしています。
・線分 LINE；L
・点 POINT；P
・点マーカ MARKER；M
・円 CIRCLE；C
・楕円 ELLIPSE；E
・円弧 ARC；A
座標の入力は、「100,200」[Enter] のように、X座標、Y座標をカンマ(,)で区切って入力して下さい。最後に[Enter]キーを押して下さい。「@300,400」のように入力すると、前回の位置から「+300,+400」の座標となります（オフセット入力）。
各コマンド中に他のコマンドは実行出来ません。[Esc]キーを押すとコマンドをキャンセルします。コマンドキャンセルされた状態で [Enter]キーだけを押すと、前回のコマンドを実行します。
画面右上の[×]をクリックすると、外部変形アプリケーションを終了します。データファイル「p034.dat」、メモファイル「p034.txt」を作成します。
コマンド数は少ないですが、AutoCADを使った事がある人には少し面白いかもしれません。
※外部変形アプリケーションの起動タイミング？等により、Jw_cad 画面が乱れてしまう場合があります。その場合は窓の位置・大きさをJw_cadと重ならないようにした上で一旦終了し、[再実行]を行って下さい。
※挙動がおかしい場合にはすぐに利用を中断して下さい。
なお、今回からプログラムの作り方やソースプログラム変更箇所は特に記述しません。今回のバッチファイルと実行ファイル、及び、ソースファイルについては、Pcataサイトに置いておきますので必要な方はそちらからダウンロードしてその中を御覧下さい。
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