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◆紙の一覧表
従来の電子カタログ(図形データ集)には、付属資料として、紙の商品番号・ファイル名対応表が用意されていました。この部品のデータは○○○.DXFです、というように記述されています。つまり、紙の資料を目で探していた訳です。
◆一覧表データ
一覧表の紙がA4で10枚も20枚もあると、探すのも一苦労。そこで次に、その一覧表がEXCELデータやLotusデータ、CSVデータ、として付属されるケースも増えていきました。各種表計算ソフト・データベースソフト・スクリーンエディタ等でその表データを読み込み、そのソフトの文字検索機能を使ってファイル名を素早く探し出そう、という事をしました。
◆分類化
ただ単にべたーっと一覧表が並んでいても、数が多くなるとなかなかに辛いものがあります。検索エンジンを想像すれば分かりますが、分類化をして整理したくなることでしょう。まずは、フォルダ(ディレクトリ)で分ける事でしょうか。Windowsのグループのようなグループ分けというのもあるかもしれません。そして、オリジナルのメニューソフトを用意するかもしれません。
◆キーワード検索
製品・部品の名称と検索キーの一覧を表データにしておき、検索文字入力を行って、その文字を含むものを絞り込んで画面表示を行い、例えば、名称をクリックすると、その詳細表示を行うシステムです。
表計算ソフトを使うのではなく、専用の検索プログラムを用意しておき、例えば、CD-ROMを挿入すると自動的に実行され、検索可能な状態になるようにしたりします。簡単な表データであれば、データベースにする必要もなく、データベースエンジンのインストール等もせずにシステムを組む事も出来るでしょう。
◆設計条件に合う商品を検索
寸法計算、強度計算などにより、登録されている製品・部品データを検証し、設計条件に見合うかどうかをチェック、該当するものだけを一覧表示させます。そのためには、まず、製品・部品データベースを構築せねばなりませんので、データベースソフトが必要である事、データを入力する必要がある事、そしてそのデータをアクセスし、計算・検索・一覧表示等を行うプログラムを作成せねばならない事、が必須となってきます。となると、データベースソフト(又は表計算ソフト)&マクロというパターンも多いですが、実行するためには使う側が同じソフトを所持していなければなりません。また、データベースソフト&自作プログラムというパターンも多いです。例えば、Microsoft Access & Visual BASIC。私がよく使っているのは、Borland Paradox & Delphiです。
データベースを使う際には、MicrosoftのDAOやJetエンジン、BorlandのBDE、ADO、ODBC等のミドルウェアが大抵の場合、必要になってきます。その為、それらを配布先PCにもインストールする必要があるため、データベースを利用するアプリケーションのセットアッププログラムは、ちゃんとしたインストーラ作成ソフトを利用する必要があります。例えば、「InstallShield」やその簡易版の「InstallShield Express」等です。勿論、利用するプログラミング言語に対応していないといけません。
◆見た目も重要!
電子カタログは、CADデータがあって、検索も出来ればそれでいい、というだけではダメダメ。会社のPR媒体なのですから、ちゃんと会社のPRをしましょう! その為には、会社の情報を入れたり、画面デザイン等も、会社や商品のPRに見合った内容にして、綺麗に整えておきましょう。いくらタダで配布するからといっても、みっともない事をしてはいけません。セコさも命取り。だからといって費用を掛ければいいという訳ではありませんが、やはり、納得の出来る仕上がりにしておきましょう。
◆インターネットも利用
FD/CD-ROM/MO/DVD-ROM等のメディアも必要ですが、インターネットもしっかり利用しましょう。インターネット上でも商品検索をするのなら、利用出来る技術は、サーバーにも依存しますが、それなりに限られてきます。CGI(特にPerl言語)、FLASH、そして最近流行のXML、についての勉強は、しておいた方が良いでしょう。
ASPは、サーバーが Microsoft WindowsNTの IIS を利用している時にしか使えません。レンタルサーバーの多くはUnix系ですので注意しましょう。
Javaは、勿論勉強するのは良いですが、Javaを嫌がる人もいますので一応注意しておいた方が良いです。
その他、各種プラグイン機能を使った表現も、ホームページを見る人にプラグインを入れてもらうという前提があり、それが入っていないと何も表示されない、という事を理解した上で、有効活用して下さい。
最近は、ショッピングカートやセキュリティシステムと組み合わせて、ネットショッピングを実現する方向もあります。いわゆるEC(電子商取引)です。
商品検索システムは、目的のものをいかに早く、いかにエレガントに検索出来るかがポイントです。なおかつ、電子カタログである以上、PR商材としての意味付けも重要です。それらを踏まえてシステム構築を行う必要があります。 |
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